まだまだ
それから衣装。この問題があって「砂の道の向こう」は撮影が不可能だと思い、断念しかかってたんだけど、みんなで頑張ってなんとか揃い始めました。なんといっても舞台が昭和18年〜20年、今の服装と全く違う。運良く近所に指宿高等女学校卒の方がいらっしゃって、当時の女子高生の服装、先生の服装がネックでしたが、当時の写真まで手に入り、検討することができました。それによると生徒はセーラー服、だが、あんまり揃ってないから何でもいいやと夏は白いブラウス、先生は着物に袴、それに草履、なんとカッコ良い!!
それに往時の女子校の先生でかなり美人も発見、きりっとした知的な方です。こりゃあ、もうアニメおたくの世界かな。
そして、婚礼。これが困った。参列者の服装も美容室の、これまた指宿高等女学校卒の先生が偶然いらっしゃって当時の事をいろいろ教えていただきました。男性はもちろん羽織袴。女性は着物、これは留め袖、花嫁は黒い振り袖に角隠し、そして三三九度をするのは12歳〜13歳の女の子だったそうです。それらを全部再現することにしました。指宿海上ホテルの松崎さんも乗ってきて、当時はやっぱり黒ジョカだよ、黒ジョカを出そう、とか金屏風は今風、このホテルに伝わる京都で作った屏風があるからそれを出そう、と言い出す始末。そしてやはり、花嫁は生まれ育った実家から媒酌人に連れられて嫁ぎ先へ。これもまたやっちゃうんです。そのために何回もロケハン。これは鹿児島弁でいう「ゴゾンケ」漢字で書くと、たぶん「御前迎え」高貴な方をお迎えする、と言う意味じゃないかと思います。鯛の魚ももちろん用意します。いやあ、楽しみ、そして怖い!
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