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2015年3月 4日 (水)

映画「砂の道」

5年前
19
指宿市内 観光ホテル「燦」

フロントから入った裏口
権藤
( 営業への出がけに祥の手を触り、)さっちゃん今日いいだろ。飲み。

え、今日は遅番なんです、何時になるかわからないです。
権藤
じゃ、待ってるよ、駅前のクロスね。和風の。

あんな人目につくとこ大丈夫なんですか。
権藤
大丈夫大丈夫、大胆にして繊細なこの僕だから、にっこり笑う。
祥も笑い返す。

20
深夜2時ホテルから出てくる権藤と祥。「燦」の割烹で働いているまさこが車で通りかかり驚いて見る。二人は気がつかない。

21
ホテルの給湯室、お茶をお客様に運ぼうと入り、突然吐き気を催す祥。
ラウンジに入ってくる純42歳、何気なく給湯室の前を通りかかり、毅の親友で、昔のバンド仲間、その娘祥が吐いているのを見る。

22
深夜零時遅番で帰る祥、片側車線を走る車の助手席に同じホテルで働く真弓を乗せて運転する権藤とすれ違う。驚く祥、

23
souvenir shopで客の土産物を取りにいく祥は権藤とすれ違いざま、

夕べ真弓さんといましたね。権藤ふてくされながら、シラをきる。
権藤
何が?お前こそあんな夜中に誰と一緒に居たんだよ。
今夜、な?と言う権藤を無視して去る祥。
権藤
おい、手をつかもうとする権藤にぶつかる純、

あ、権藤さんすみません。
権藤
ピアノ弾きか。ふん。

純さんすみません、なんでもないですから。父には内緒で。
笑顔で返す純。

24
祥と権藤、バーで飲みながら権藤が妻の不満を話している。
権藤
酷いだろ、あんなの女じゃないよ。気ばっかり強くって。だから、さっちゃんと一緒になりたいんだ。俺と結婚しよ、いいだろ。

でも奥様がいらっしゃるのに私、申し訳ないと思ってて、もうこんな関係はやめた方がいいと今日は言いに来たんです。
権藤
さっちゃん、何言ってるの、僕のこと嫌いになったの?愛してるんだ、俺。
うちのだって、男がいるみたいなんだよ。だから、もう別れるんだ、俺たち。良いんだよ。

そういうことではなく、良くないことだと。
権藤
ああ、そうか。さっちゃん、好きな男ができたんだ。なんでもするからさ俺。ね結婚しよ。だから今から海月に行っていろいろ話し合おうよ。

本当に今までありがとうございました。
店から走り去る祥。

25
数日後、血相を変えて会社を出て行く権藤。

(職場の同僚内藤に)どうしたんですか、と尋ねる。
内藤
あのバカ、不倫がばれて奥さん、自殺未遂したんだって、病院から電話。真弓と出来てて、ばれたんだって、随分大胆だよなあ、こんな狭い街で。真弓と結婚するって言ってたけど他にも女がいたらしい、背が高くてかっこいいからもてるんだろうけどそれを信じる女はいないと思うけど(笑う内藤。)信じるのはよほど頭の弱い女だな。

26
「燦」の廊下
まさこ
さっちゃんちょっと。

はい。
まさこ
この前夜中2人で出てくるとこ見ちゃったんだけど。あんた大丈夫?つわりなんじゃない?

え、まさこさん。
まさこ
権藤には言ったの?悪いやつなのよ。うちの亭主の勇も言ってたけど、会社の女の子何人かと付き合ってるんだって、そろそろばれてクビでしょうね。奥さんも出て行くと思う。ここの先代会長が仲人したから、奥様の両親に会わせる顔がないもの。

血の気が失せる祥、

廊下を歩きながらモノローグ
誰にも知られてないと思っていた。まさこに知られていた、権藤さんの奥様にも知られてたのか。
でも別れるから一緒になろうと言われていた。まさか。私はバカだった、騙されてたんだ。不倫。秘密にしないか?燃えるよ、普通の恋じゃないから、と言われて抱かれた。燃えた、バカ。私はバカだ。

27
2日後、祥は真っ青になって、ラウンジでピアノを弾いている純のところに来た。純の顔を見るなり倒れこむ祥。純、驚いて祥を受け止める、着物の裾から出血。純は祥を抱きかかえると、ホテル前に止まっているタクシーに乗りそのまま病院へ。

28
祥は妊娠していた。流産。病院に純に父親だと言って欲しいと言う祥。
頷く純。
祥の家。怒りで真っ赤になり、その後悲しそうにうつむく毅。相手の名前を頑として言わない祥。

5年後 居酒屋イサム
29

まさこ、さっちゃん、そろそろ終わろうか?
まさこ
そうだね。あ、今日、お給料日、はい、さっちゃん少ないけど。

ありがとうございます。忍と健太が夕飯ご馳走になってるのに。

良いんだよう、さっちゃんのおかげでお客さんも増えたしね。女手ひとつで一家を支えてるんだもん、偉いよねえ。

そんなあ、ありがとうございます。じゃあ、失礼します。純さん、帰ろうか。

そうだね、お勘定。

30
店を出て歩く2人

冷えると思ったらお月様が綺麗ね。星もあんなにくっきり。

本当だ
純、祥に上着を渡す

ありがとう。

こんな親父と夜中歩いてると嫁入り前の可愛いお嬢さんに良い男が寄り付かなくなっちゃうな。
祥 、純のスーツの裾を少し掴む
別に、もう今更。純さんとこうして歩く時が一番嬉しい。(小声でつぶやく)

え、何?

なんでもない。

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