環境カウンセラー通信24.7.30号 鹿児島県の柳田一郎です
環境カウンセラー通信24.7.30号 鹿児島県の柳田一郎です。かねてからお世話になっております皆様に、ご報告を申し上げます。
この9月1日、環境カウンセラー、自然公園指導員、海守でなければ書けない小説を出版いたします。知人・ご友人にもお知らせいただければ何よりでございます。
「ここで大切なのは自然だけじゃないんだね。忘れないで大切に残していかなくちゃね!」
霧島錦江湾国立公園発足記念ならびに第十管区海上保安本部設立50周年記念
「知林ヶ島物語(ちりんがじまものがたり)〜砂の道の向こう〜」
国立公園の自然を守る人々が登場し物語の中核となる初めての(?)小説かもしれません。35年の環境活動の心を込めた3部作です。
第1部「砂の道の向こう」は、地元市民による自主制作映画シナリオコンクールで優秀賞をいただき、映画原作になった小説です。国立公園を守る人々を紹介し、指宿海軍航空隊の歴史を初めてお伝えした小説です。原点の第1部です。
第2部「命の風」は、昨年の文芸春秋社主催「オール読物新人賞」及び読売新聞北陸支社主催「第1回室生犀星文学賞」で候補作品ともなった小説です。海上保安庁巡視船「さつま」が不思議な無電を受信し、ヘリ「まなづる」が鹿児島基地を飛び立つとき、時空を超える物語がはじまります。自然とともに命を守る人々が、そして命を捧げる人々が登場します。渾身の第2部です。
第3部「指宿駅0番ホーム」は、今年5月の指宿海軍航空隊慰霊祭を前にした夜、突然憑かれたかのように書き上げた小説です。前の二つの物語の小さな秘密が、明らかになります。
柳瀬良行(柳田筆名)著・日本文学館発行「知林ヶ島物語〜砂の道の向こう〜」
9月1日発売、文庫版、税込み630円、ただし収益目的ではありませんので限定数印刷です。お近くの書店にご予約されるのが、最も確実な入手方法かと存じます。
(あらすじ)鹿児島県錦江湾口、霧島錦江湾国立公園に含まれる指宿市の沖に無人島・知林が島がある。島は干潮時のみに現れる不思議な砂の道で岬とつながる。かつてその岬には海軍の航空基地があった。今は有名な観光地となり、その頃を思い出す人もいない平和な場所である。指宿自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに引率され、砂の道を歩くエコクラブの子供たちとボランティアの人々がいた。そんな彼らを優しく見つめる目があった。やがて、風が、雨が、忘れたくても忘れられない記憶を呼び起こす。豊かな自然は、かつて、若者たちに過酷な運命を強いていた。昭和20年夏、知林ヶ島近くから水上飛行機の特別攻撃隊が発進する。それは波静かな錦江湾ゆえの悲しく切ない、しかし、決して忘れてはならない物語の始まりである。今だからこそ伝えたい。人には、命をかけても守るもの、忘れてはならないものがあるのだから。(終)
室生犀星で私もブログに書きました。今後ともよろしくお願いします。
投稿: 戦後史の激動 | 2012年8月23日 (木) 17:28