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2008年7月12日

2008年7月12日 (土)

『好奇心の漂流記』神山太郎 優秀作品賞

<人物>
山下シュンスケ(11) 旅行に来た小学5年生
サトコ  (35) 母親
エイジ  (39) 父親

林 カズキ  (10) シュンスケの従弟、小4
アカネ  (08) シュンスケの従妹、小2

その他        指宿の人々


1.夕立の田良浜 17:00
山下サトコ(35)が波に隠れた砂州を島へ向かって走り始める
しかし、田良浜から知林ヶ島へと繋がっている砂州の両側は海中で深くなっており、また、海流の流れも速い
サトコは足を取られ、海中に引きずり込まれた
腰まで沈んだサトコの腕を掴んで引き上げたのは、夫の山下エイジ(39)だった
エイジ「まずいって、助けを呼ばないと!」
サトコ「でも、早くしないと……シュンスケたちが危ないよ!」
つい先ほどから降り始めた夕立は、その勢いを増していた

7月、待ちに待った夏休み
山下シュンスケ(11)の家族は、いとこの林カズキ(10)とアカネ(08)の兄妹を連れて、
千葉から指宿に遊びに来ていた
“一日に数時間だけ歩いて渡れる無人島”という神秘的な魅力に惹かれ、5人は知林ヶ島へ渡った
快晴だったが、ふと、視界が急に暗くなり、いつの間にか空一面を覆っていた
荷物を片づけながら、サトコは子供たちの姿が見えないことに気づいた
エイジ「もしかしてあれか?」
2人が砂州を見ると、遠く、もう田良浜に近いところに3人の子供の姿が見えた
サトコ「えー?3人で戻っちゃったの?」
エイジ「おぃ、やばいじゃん。急ぐか!」
田良浜に戻る2人
そのとき砂州の上に黒い点が現れる、夕立である
サトコ「シュンスケー!ちょっと3人とも待って!」
3人に追いついたサトコ
サトコ「勝手に帰っちゃ危ないでしょ!さ、車に戻るよ……」
3人が振り返る
違う
そこにはシュンスケと、カズキ、アカネの兄妹ではなく、背格好の似た見知らぬ子供がキョトンとしていた
サトコ「……え?えっ?」
頭が真っ白になるサトコ、そこにエイジがようやく追いついた
エイジ「おい……まさか……」
雨足が急に強まる
2人は島の方を振り返る
砂州の中間地点にあたる部分は、すでに波に隠れ始めていた


2.子供だけの無人島 16:00
3人の子供は島の斜面を登っていた
知林ヶ島は急な斜面に囲まれた島であり、普段、砂州から行けるのは島の砂浜の一部だけである
子供たちが偶然見つけた斜面の小径は、島の奥に続いているように見えた
不思議な島の魅力に当てられたからか、細い山道に3人は言葉にならない好奇心を覚えた
シュンスケ「着いたー!」
シュンスケが、斜面を登り切った
シュンスケが振り返ったその先には、“東洋のダイヤモンドヘッド”と称される魚見岳の切り立った崖がそびえ、その下から伸びる約1kmの細長い砂州が、田良浜と知林ヶ島を結んでいた
シュンスケ「見て見て!」
運動神経の良いシュンスケやアカネと比べて、カズキは若干運動不足気味であり、この斜面の坂道は少々彼にはキツいようだ
シュンスケ「もぉ、遅いよー」
この小さな冒険の達成感が、彼の気持ちをさらに昂ぶらせていた
シュンスケ「もっと奥行こうぜ!」
3人が登ってきた山道は、緩やかな下り坂となって、島の内側へさらに続いていた
シュンスケ「こっちの方がおもしろそうだよ!」
そう言って一人でどんどん進んでいってしまった
2人もしかたなく後に続く

数十m歩いたところだろうか、辺りが急に暗くなった
木の枝の隙間から見える空は、雲で覆われていた
カラス「ガァァァァ」
すぐ頭上の木から鳴き声が響いた
3人「わぁぁ!」
シュンスケは逃げようとした
カズキ「待ってよ!……わぁっ!!」
ザザザザザーッ
急にカズキの声が消えた
振り返ると、アカネしか見えなかった
シュンスケ「……カズくん?」
カズキが消えたであろうその場所には、ぬかるみがあった
山道の横の斜面には、何かが滑り落ちたような跡があり、その先は一段低くなっていた
アカネ「……落ちた」
今にも泣き出しそうなアカネの指さす先は、やはり斜面の方だった
辺りにパラパラと、今までと異なる音が響き始めた
夕立だった


3.好奇心の代償 18:00
カズキは泣きもせず、黙って自分の足を押さえて座りこんでいた
シュンスケがカズキの足を見た
左の足首の辺りから少し血が出ていた
夕立はさらに勢いを増しており、木々が傘になってはいるものの、3人ともすでにだいぶ濡れていた
しばらくして、シュンスケが口を開いた
シュンスケ「カズくん、つかまって。雨やどりできるところで休もう」
シュンスケはカズキの肩をかつぎ、斜面の陰まで連れてきた
カズキの怪我は少し切った程度で、大事ではなさそうだった
シュンスケ「ごめんね」
カズキ「……」
シュンスケ「お父さん呼んでくる」
カズキは黙ってうなずいた
シュンスケ「アカネちゃんはカズくんとここで待ってて!すぐ戻ってくるから!」
アカネも黙ってうなずいた
シュンスケは雨の中、走り出した
だんだん暗くなってる、砂浜まで戻って、お父さんを呼ばないと
きっとお父さんから怒られるけど、カズくんに怪我をさせたのは俺だ、助けないと
シュンスケの中で、今まで感じたことのない力が沸き上がってきたのが感じられた
「勇気」でもなく、「好奇心」でもなく、自分を動かす何か大きな力を

しかし、
雨でさらに滑りやすくなった山道を登り切り、魚見岳と砂浜が見えるところまできたとき、
シュンスケの目に絶望的な景色が飛び込んできた
道が、砂州が無くなっているのだ
一瞬、シュンスケはわけがわからなくなった
だがそれでも、親を呼んでこなければならないことには変わりない
シュンスケは、砂浜に向かって斜面を降り始めた


4.遭難事件 18:30
未だ止む気配のない夕立
エイジ「……はい、山下といいます。
子供が3人、知林ヶ島に取り残されたんです。
はい、私の息子と、甥と姪の3人です
今ですか、知林ヶ島の陸側の……えぇ、田良浜ってとこだと思います
理由は……あのぅ、その、私の不注意で……」
サトコ「いいから!早く来てくださいよ!
子供たちが危ないんですよ!」
焦るあまり、サトコはエイジの電話を途中で奪い、警察に向かってまくしたてた

15分後、1台のミニパトが駆けつけた
2人の警官が出てきた
若手の警官「山下さんですか?」
中年の警官「通報していただいた内容を確認させてくださいねー」
エイジ「はい、息子と、甥と姪の3人が…」
サトコ「子供たちが島に取り残されたんです!助けてください!」
若手の警官「お母さん!ちょっと落ち着いて!」
若い警官がサトコをなだめる中、エイジは事の次第を中年の警官に話した
中年の警官「……わかりました、本部に連絡を取ります
あと、漁協にも応援を要請します」
エイジ「ギョキョウ?」
中年の警官「船ですよ
山下さんな、知林ヶ島は砂州で繋がってないと潮の流れが速かで、渡るのは危なかど」
サトコ「そんなこと言わないでください!」
中年の警官「まぁ聞かんか!
今、指宿の漁協の人に協力を依頼しとります
島に入れるかどうかは分からんどん、周りから探すことは出来っど」
サトコ「…そんな…」
エイジ「…わかりました、どうかよろしくお願いします」
中年の警官「安心せんか、私達に任せっくいやい
吉留!連絡はついたか!?」
若手の警官「ハイ!指宿の漁協が協力してくれるそうです
あと今、岩本と山川の漁協にも協力の呼びかけを送ったそうです」
2人は呆然と立ちすくしていた
“子供達はすぐには戻ってこない”その現実が2人に突きつけられていた

指宿の夜も8時ともなればさすがに暗くなってくる
漁協の呼びかけを受けた漁船が島の周りに停泊している
雨はだいぶ弱まったものの、今度は風が強くなり始めていた
若手の警官「漁協から、追加の応援がじきに着くと思います、
ただ…この天候と時間ですし、上陸しての捜索は難しいかと思います」
エイジ「そうですか……」
若手の警官「希望を捨てないで、お子さんはきっと島にいます」

田良浜の捜査本部に、見知らぬ人々が現れた
近所の人1「山下さん……ですか?」
エイジ「……はい」
近所の人2「私ら、この辺に住んじょっ者ですがよ」
近所の人3「気張いやんせなぁ、お母さんがしっかいせんなやっせんど!」
近所の人1「こいは差し入れじゃっど……大したもんじゃ無かどん……」
エイジ「すみません、ありがとうございます!……ほら、サトコ」
サトコは涙を拭きながら
サトコ「……はい、私たちも、頑張ります……」
沖合の漁船からは、3人へ呼びかける声が響いていた


5.小さなサバイバル 20:00
夜の闇が、岩陰で雨宿りをする3人を包んでいた
知林ヶ島の灯台の光だけが、互いの顔を確認できる手段だった
シュンスケ「朝まで待とう?明日になったらきっと帰れるから!」
2人を励ますシュンスケ
それは、申し訳なさと、最年長である立場から来る責任感への目覚めだった
2人が疲れて寝てしまった後も周りを見張っていた
ふと、急に背後の岩の上で生き物が動く音がした
シュンスケ「カズくん…何かいる」
カズキ「えっ!?」
アカネはおびえた表情でカズキにつかまっている
ヘビか?2人を岩から離したそのとき、岩の上に2つの光を見た
目?ヘビよりも大きな動物だ
シュンスケが2人の盾になろうとしたその時、動物が吠えかかった
「ナァァァァ」
アカネ「…ネコじゃん」
とたんに緊張の糸が切れ、3人は笑い合った
再び岩陰に戻り、休む
シュンスケもいつの間にか眠りについてしまった
遠くの方では、かすかに漁船から3人を呼ぶ声が聞こえていた

6.無言の帰還 9:00
遅くまで降り続いていた雨も止み、雲間から朝の陽が差していた
エイジとサトコは、指宿警察に手配された漁船に乗り、知林ヶ島に渡ろうとしていた
結局、昨夜は0:00まで創作活動が続けられたが、海からは3人を見つけられなかった
夜の闇と波の高さを考慮し、操作はいったん打ち切りとなっていた

2人は砂浜に降り立ち、警察の捜索隊が準備を進めていた
エイジとサトコが砂浜から島の丘陵を見上げていると、突然、目の前の藪が音を立てた
藪の中から現れたのは、3人の子供だった
サトコが3人に駆け寄る
(怒られる!)
シュンスケが覚悟を決めたとき、サトコは3人を抱きしめた
サトコ「…バカ!」
アカネが初めて、声を上げて泣いた
若手の警官「いたぞー!無事だー!」
捜索隊が駆け寄ってくる
エイジは膝に手をやり、大きなため息をついた
昨日から張りつめていた緊張感が、ようやく解けた瞬間だった
エイジはシュンスケの顔を見た
エイジ「シュンスケ、お前、ちゃんと2人を守ったか?」
カズキ「シュンくんは僕を助けてくれたよ」
エイジ「そうか、シュンスケ、お前はお兄ちゃんだもんな?」
黙ってうなずくシュンスケ
エイジには、昨日とは何かが違う、リーダーシップだけではなく、それに裏打ちされた責任感を身につけ、たくましくなった我が子が見えた

若手の刑事「こちら知林ヶ島、子供さん達、見つかりました」
刑事の無線からは、田良浜からの歓声が聞こえていた
昨夜、エイジとサトコを励ましていたあの住民達の声も聞こえた

カズキの怪我の手当を済ませ、
ようやく5人で事情聴取が終わった頃には、日もだいぶ高くなっていた

5人の前には、いつの間にかあの砂州が再び現れていた
エイジ「さぁ、帰ろうか」
シュンスケ「うん!」

とても長く、とても小さな漂流記が、ようやく終わろうとしていた

「砂の道のむこう」柳田 一郎 優秀賞

   
●登場人物
柳瀬良行 指宿海軍航空基地・中尉(24)
新田靖恵 指宿高等女学校音楽教師(21)

柳瀬靖恵 旧姓新田靖恵     (83)         
内田恭一 環境省・指宿自然保護官(36)
日高優子 同・指宿自然保護官補佐(24)
中島 稔 国立公園ボランティア (82)
指宿高等女学校生徒二人
小・中・高校生達 指宿田良浜エコクラブ員
その他砂州をわたる観光客など多数
●あらすじ
(現代・田良浜)
老後の柳瀬靖恵は,かつて海軍航空隊基地があった田良岬で過ごすのが日課である。
沖には知林ヶ島が浮かび,干潮の時にできる砂の道を渡る人々を見るのが楽しみである。
しばらく入院していたので,この日は久し振りに浜に来ている。今日も砂の道をたくさんの人が楽しそうに渡って行く。靖恵が大好きな,豊かで平和な指宿の光景である。
子供達の賑やかな声がして,近くの田良浜エコクラブの子供達と指導の環境省のレンジャーや国立公園ボランティアの一団が近づいて来る。久し振りに会った靖恵の姿に,皆が優しく声を掛け,靖恵も楽しく答える。
子供達は,知林ヶ島での貝の観察会と清掃活動に行くと言う。靖恵が激励すると,お土産の約束をして歩いて行く。
遅れてボランティアで靖恵の同級生の中島が走って来る。もつれて転びそうになる中島を靖恵がからかう。靖恵は皆を見送ると,ついうとうとした。
(昭和二十年・指宿高等女学校正門前から)
昭和二十年初夏,女学校の美しく優しい音楽教師であった靖恵は,生徒達の憧れであった。今日も靖恵の帰りを待った二人の生徒から,結婚の噂は本当かと聞かれていた。
三人が正門を出たとき,海軍中尉柳瀬良行が声を掛けてきた。靖恵の婚約者であることに気付いた女学生達は,嬉しそうにしかし大騒ぎしながら走って逃げていった。
良行は広島県呉基地の訓練に行く事を告げ,結婚を延期したいと言った。
二人は人目を避け,田良浜の松林を歩いた。砂の道の見える浜で靖恵は良行を叱責した。
厳しい戦局の中戦うのは男達だけではない事,女達も覚悟を持って生きている事,そして何よりも大切な人のために生きたい事,時間は無くても後悔しない事を訴えた。
良行が呉に行く前日,二人の結婚式が質素に,しかし心をこめて執り行われた。
良行は話さなかったが,呉の訓練は,指宿基地の水上偵察機を使っての特攻訓練であった。戦局は終に,海に浮かぶフロートをつけた速度の遅い水上偵察機による特攻作戦まで必要とした。呉から帰り,短い期間の暮らしを終えると,良行は出撃した。出撃前夜,良行は靖恵にまた砂の道で会おうと言った。
指宿海軍航空隊水偵神風特別攻撃隊柳瀬中尉以下四機は,昭和二十年七月三日夜明け前,沖縄周辺海域において敵駆逐艦に遭遇,激烈な対空砲火の中を突入,消息を絶った。
(現代・田良浜)
エコクラブの子どもたちが知林ヶ島から砂の道を渡って帰って来る。高校生達は両手にごみ袋を下げている。しかし,それは中身があまり入ってはいない。小さ子子供達は,靖恵にお土産の貝殻とイカの骨を渡す。
みんながいつも大切にしてくれるからごみも少ないと靖恵が喜ぶと,子ども達が知林ヶ島と周りに広がる国立公園の自然を大切にすると約束する。中島が身体を大事にとねぎらうと,靖恵はあなたもねと笑って答える。
(夕暮れが迫り、指宿の街に灯がともる)
靖恵がそろそろ帰ろうと立ち上がった時,消えていくはずの砂の道を誰かが歩いて来ることに気付く。靖恵が驚きの声を上げる。
良行が,あの日のままの姿で,砂の道を靖恵の方へ歩いて来る。気がつくと,いつの間にか靖恵も若い時の姿に返っている。
決して忘れる事のなかった、愛しい人のりりしい敬礼が目の前にあった。
「靖恵,待たせたね」
「良行さん,あなたはどうして」
「君との大事な約束だからね。会いに来たよ。そうだ,ひとつ聞いていいだろうか」
「ええ,何をですか」
「私は君達を守れたのだろうか」
「良行さん,あなた達は立派でした。見て,指宿の町はこんなにも明るくて,美しくて,平和よ。子供達も大人達もみんな元気よ。みんなあなた達を忘れないわ」
「それを聞いて安心したよ。良い国になったんだね。さあ行こう。砂の道のむこうで,みんなが待っているよ」
柳瀬靖恵は,大好きな浜辺で八十三年の生涯を終えた。遠くで鈴の音が聞こえていた。


指宿ヨワワ団 THE MOVIE「命のモトは友のアカシ!」西野雄士 入選

指宿ヨワワ団 THE MOVIE「命のモトは友のアカシ!」

指宿の温泉に浸かっている小学6年生のケンタ、スサノオ、ポンチ。彼らが3年前に結成した秘密結社・指宿ヨワワ団の第35回定例会議が始まった。議題は、彼らの中の裏切り者を成敗すること。20年間、開けてはならないという約束で、秘密基地である知林ヶ島に埋めた秘宝「命の素」が、掘り返されてしまったのだ。スサノオとポンチを疑っている団長のケンタは、二人を知林ヶ島へ連れて行く。

知林ヶ島へ向かう浜辺に着いた三人は、今の時期、現れているはずのない砂州が、はっきりと知林ヶ島へ続いている姿を目の当たりにする。ケンタは、全ての物に命を吹き込む「命の素」が砂州へまかれてしまったため、砂州が生命を持ち、長時間存在しているのだと解説する。

知林ヶ島では確かに、命の素を埋めたタイムカプセルが掘り返されていた。やったのは自分ではない、と訴えるスサノオとポンチ。だがケンタは、命の素の恐ろしさを知らない別の人間が盗んだとすれば、大変なことになると嘆く。彼らはかつて、遊び半分で白ご飯に命の素をかけたり、池田湖のアヒルのボートにかけたりして、酷い目にあった経験がある。彼らは、命の素の恐ろしさを知り、封印する事を決めたのだった。

ふと、ポンチが、亡くなったはずの村松のガンコジジイの空き家から、今朝ラジオがなっていたことを思い出す。何者かが、死んだ人間に命の素をかけたのではないかと考えた三人は、ジジイの家に急行する。

廃屋となっている薄暗いジジイの家にこっそりと侵入する3人。恐る恐る中の様子を探っていくが、人の気配はない。すると突然ラジオが爆音で鳴り出す。びびって逃げ出すケンタとポンチであったが、冷静なスサノオが、ジジイが生き返ったのではなく、ラジオに命の素が振りかけられたのだと、分析する。ラジオに命の素をかけた犯人は、ジジイの孫娘、村松ユリではないかと推測した3人は、ユリがジャズダンスを習っている、指宿菜の花館へ向かう。

巨大かつ奇怪なデザインの菜の花館を見上げ、これにまだ命の素がかけらていないことに安堵する3人。もし、菜の花館が命を持てば、地上を焼き尽くす巨神兵が誕生していたに違いない。

ユリのジャズダンス教室をこっそり覗く3人。鼻の下をのばしているケンタは、どうやらユリに惚れているようだ。ユリを呼び出す為、3人はヨワワ団の秘密兵器、ポンチのびっくりものまね術を使う事に決める。これをやるとお腹を下し、2キロ痩せるからと嫌がる肥満体のポンチであったが、いいダイエットになると二人に押し切られる。

天国の祖父にそっくりな声色を使い、まんまとユリを菜の花館の屋上へ呼び出す事に成功した3人。姿を現さず、祖父のふりをしてユリに問いかける。「最近、知林ヶ島へ行き、何かを見たか?」という問いに、「島には行ったが、誰も見てない」と答えるユリ。その後、ケンタの差し金で、ユリの好きな男子を聞き出そうとするが、ポンチがヘマをし、ユリに正体がばれてしまう。怒りをあらわにするユリだったが、「何かを見たか?」という問に対し、「誰も見てない」と答えた矛盾を突かれ、白状し始める。

知林ヶ島へ、相沢光一という少年と遊びに行って、中年風の男が何かを掘っている様を目撃した。人の気配に気づいた男は慌てて何かを持ち去ったが、その時小さな缶を落としていった。自分達はその後、その小さな缶を持って、祖父の家へ掃除へ行った際、突然、ラジオが鳴り出し怖くなって逃げた、という体験を語るユリ。

さらに、使い捨て用の小さな缶に詰められた「命の素」を現在持っているのが相沢光一であること、「命の素」本体を持ち去った真犯人が別にいて、相沢の父が持っているTシャツと同じ物を着ていたことが分かり、相沢が夏期講習を受けている進学塾へと向かう3人であったが、ユリに男がいることを知ったケンタは一人落ち込んでいた。

相沢の進学塾に潜入する3人。窓から授業を覗いていたが、ものまね術のために腹を下したポンチの絶叫で、講師にばれてしまう。機転を利かせて、授業に参加することに成功した3人だったが、相沢光一は最高特進コースで別の教室、自分達はがんばろうコースであることが分かり、地獄の特訓を受けるはめになる。

肉体派の塾講師に身体を使った暗記法を試され、苦しむケンタ。ちょうどその時、ドアの窓越しに相沢光一が通るのが見える。ケンタに気づいた相沢は、小さな缶を取り出して見せ、笑って立ち去る。すると、別の教室から突然、叫び声とともに多くの生徒が逃げ出してくる。

現場の教室へ急行する3人。教室はめちゃくちゃに荒れ、黒板には「たまには勉強以外のことで身を削りたい」というなぐり書きがあり、宙を舞っていたチョークが床に落下する。どうやら相沢が、教室の道具に命の素をかけたらしい。相沢の危険性を知った3人は、相沢と対峙するため、相沢の家へと向かう。
小学生とは思えない、専門書の数々と電子機器類が納められた部屋に住む相沢光一は、指宿ヨワワ団の到着を待っていた。相沢は、砂州やラジオに命の素をまいたのも自分であり、命の素の秘密も知っていたと告げる。

3年前、開聞岳へ遠足した時、遭難し行方不明になったケンタ・スサノオ・ポンチの三人が、食料も無い中1週間も生き延び、奇跡の生還を遂げた。そのことを不思議に思い続けた相沢は、古文書を調べ、「命の素」と呼ばれる幻の花粉の存在を知る。命の素によって3人は助かったのではないかと推理した相沢は、密かにヨワワ団の活動を追跡していた。そして、踏み荒らされた菜の花を、3人が命の素で蘇らせる様を目撃した相沢は、確信を強めた。さらに相沢は、知林ヶ島で偶然手に入れた少量の命の素を使い、その効果持続時間を計測するまでに研究を進めていた。小さな缶に残っている微量の命の素を悪用するのでは、という疑念を抱いたケンタであったが、相沢は、そんな馬鹿な事はせず、それをもとに研究を進め、世界一の学者になるつもりだと答える。

「命の素」の本体を奪った真犯人を知るべく、相沢の父が所有している、犯人が着ていたものと同様のTシャツを見て、ケンタとスサノオは驚愕する。それは、普段ポンチがよく着ているTシャツだったのだ。いつの間にかその場から消えているポンチを探す為、二人は相沢の家を飛び出す。ポンチの家へ向かう二人だったが、ポンチは命の素を取りに帰った後、再びどこかへ出かけたらしい。夜の指宿へと捜索に出かける二人。

ついに二人は、命の素がつまった大きな缶を懐に抱え、座り込んでいるポンチを、知林ヶ島へ向かう浜辺で発見する。事の真相を問いただす二人だったが、ポンチから返ってきた言葉は驚くべきものであった。3年前、開聞岳で遭難した時、ケンタとスサノオは死んでいたのだと言う。崖から滑り落ちて大怪我をしたポンチは、ぐちゃぐちゃになって死んでいる二人を見て、泣きながら帰り道を探していたところ、偶然、幻の花に出会い、その花粉を使って傷を治し、二人を生き返らせた。ポンチは今までそのことを秘密にしてきたのだった。しかし、二人に与えた命の素の効果が3年を経て切れようとしている今、命の素を封印してしまえば、二人は死人に戻ってしまう。そのため、ポンチは命の素を掘り返し、二人に再度与えるつもりだったのだ。最初は信じなかった二人だが、死への兆候が自分の身体に現れ始めていることが分かり、ポンチの話に納得する。ポンチに苦しい思いをさせてきたことを謝り、今ある命の素の残量から、生き延びられる時間を計算するが、それは残り20年であることが判明する。その中途半端さに苦笑いする3人だったが、それまでには再度幻の花を見つけることを誓い、相沢の研究もシャクだけど頼りにしよう、という話をする。中年になっても一緒に温泉に入ろうと宣言した3人は、命の素を舞い散らせる。夜明けの空にきらめく命の素を浴びるケンタとスサノオ。知林ヶ島の向こうからはまばゆい朝日が現れる。「指宿ヨワワ団万歳!!」    THE END

知林ヶ島の風 冨山育世 入選

知林ヶ島の風

”指宿の海守ろう隊が海岸清掃のため多良浜海岸に集まっている。
海岸清掃を始めて三年、指宿の海岸でもウミガメの産卵が見られるようになってきました。
主催者「」では皆さん今日はきれいな海岸作りの為によろしくお願いします。
みなゴミ袋を持ちゴミ拾いに取りかかる。
辰吾「ビンのかけらがけっこうあるね」
大輔「それシーガラスっていうんだよ、小学校の時この海岸でたくさん集めて、夏休みの宿題で工作作ったよ」
隆佑、シーガラスを手に取り、「へえー、結構きれいなもんだね」
健一「今日は大潮だね、砂州ができてるよ、」
辰吾「砂州のほうもゴミ拾わないとね。観光客もたくさんきてくれるからね」
隆佑背伸びし、両手を広げ「恋下めばえる知林ヶ島、愛を確かめ合う知林ヶ島、我がふるさと知林ヶ島」と叫ぶ
辰吾、大輔、健一は隆佑はあきれ顔。

砂州で写真を撮っている女性2人。

辰吾、大輔をつつき「『シャッター押しましょうか』って言えば?」
大輔「え〜」と言いながら「あの〜、シャッター押しましょうか」
綾「良いんですか、じゃお願いします」
綾はカメラを大輔に渡し、奈知のところに行き並ぶ。
大輔がカメラを構えると綾と奈知はずんずん後に下がっていく。大輔はカメラを構えたまま二歩三歩前へ。
すると二人はまたうしろへ。
大輔「あの〜 止まってくれませんか?小さくしかうつらないんですよ」
奈知「私たちは小さくていいんです、この砂の道をうつしてください」
大輔「え、砂を映すんですか?わかりました、ではとりますよ」

綾と奈知 大輔のもとへ。大輔カメラを返す。
綾「ありがとうございました」
そこへ皆集まり
辰吾「観光ですか?」
綾「まあ、そんなもんです。大阪からです。」
隆佑「今夜は指宿に泊まりですか?」
奈知「はい、その予定です」
辰吾「夜、ホタル見に行きませんか?」
健一「おいおい、突然に!」
綾「指宿でホタル見られるところあるんですか?」
奈知「え〜行くの?あぶなくない?ホタルは口実かもよ」
男全員「指宿の海に誓って私たちは絶対あぶない事いたしません」
女性二人笑う。「ではお願いします。ホテル見に行きましょう。」

夕方落ち合い 車でホタルがいる池田湖の棚田へ。
車の中で

隆佑「二人とも大阪人なのに関西弁ないね?」
奈知「私たち二人共親が鹿児島県人なんです、鹿児島弁もわかるし関西の人とは関西弁でしゃべるし関西弁と鹿児島弁のバイリンガルってとこね」
綾「なにそれ!」
綾が奈知をつっつく。皆笑う!
奈知「綾のお母さんは指宿の人よ。おじいちゃん、おばあちゃんや親戚の人 指宿にいるのよね。」
綾「小さい頃何度か指宿に来てるんですよ、今回は何年ぶりかなあ、お母さんも帰りたいんだろうけどな(小さくつぶやく)」

棚田へ着きホタルを待つ。大輔と綾並んで土手にすわっている。

綾「私のお母さんね 二年前倒れて今 車椅子での生活なの。病院の先生は頑張ってリハビリすれば歩けるようになるって言ってくれてるんだけど、お母さんすっかり気落ちしてしまってリハビリしようとしないの。それでね、指宿の風景見たら元気になってやる気も出してくれるかなと思って今回私たちだけで指宿に来て指宿の風をお母さんに伝えようと思って。」
大輔「そうだったんだ、指宿の風お母さんに届けられるといいね。ここにすんでいる人はここが生活の場だから生活するために一生懸命だけど、指宿を出て遠くに住んでいる人はここがふるさとであり、そしていつまでもなつかしいところであってほしいよな。」
「最近思うんだけど 都会には都会の田舎には田舎の役割があると思うんだよね田舎が都会のまねをする必要はない、田舎の良さを守り次の世代へ引き継いでいく事も必要なんだよな。ホタルもウミガメもみんなの努力で指宿にかえってきてくれているんだからね、砂の道の知林ヶ島もいろんな計画があるみたいだけどなるべく自然を残して整備されればと思っいてるんだ。お母さんにも指宿のこといっぱい話してあげて」
綾「ええ、そうします。お母さんのふるさと 私も好きよ明日はじいちゃん家のオクラのお手伝いをする予定なんです、オクラも大好き」
ホタルが出て来てみんなで楽しんだりうっとり眺めたり
綾「あ母さんにも見せてあげたいな」

綾と奈知は指宿の風景をたくさんカメラにおさめ大阪へ帰る。

しばらく後大輔へ綾からメール
(指宿ではお世話になりました。お母さんといっぱい指宿の話しをしました。とても懐かしがっていました。少し元気になったような気がします。)
綾へ大輔からメール
(メールありがとう お母さんの喜ぶ顔が目に見えるようです。先日指宿の海でウミガメの足跡発見。子カメ誕生を近いうち見られるかも)
7月
大輔へ綾からメール
(ごぶさたです お母さんが少しずつですがリハビリ始めました)
8月
大輔へ綾からメール
(お盆に家族で指宿に帰省します。リハビリ順調ですがまだ車椅子が手放せません。砂州わたるの無理ですね。)
綾へ大輔からメール
(車椅子でも大丈夫ですよ、応援隊が大勢いますから。)

お盆  綾の家族と応援隊 多良浜へ

車椅子を台座に乗せる。お母さんは車椅子の座っている。
お母さん
「すみませんね 重いでしょう?」
応援隊
「大丈夫ですよ」
お母さん
「なつかしいね、海のにおい、昔と変わらない。小さい頃ここで潮干狩りしたり貝殻拾いもしたのよ。海水浴も。クラゲがいたりして楽しかったな」

「お母さん 大輔さんたちがお母さんのふるさとを守ってくれているのよ。海も自然も。だからお母さんのふるさとはいつまでも変わらない。いつ帰って来てもなつかしいのね」
お母さん
「綾、お母さんリハビリ頑張るね。今度は自分の足でこの砂の上を歩きたい」
綾、大輔 向き合いほほえむ

辰吾「ねえ綾さん、奈知さん 元気ですか?」
綾「はい、元気ですよ、彼女ね 秋に結婚するんです それで今準備中で大忙しみたいです、新婚旅行 指宿かもしれませんね」
辰吾、隆佑、健一「ショック〜」落ち込む

「私、お母さんのふるさとでお嫁さんになろうかな」
綾、貝殻を探す
綾「お母さん 桜貝よ きれい」
貝殻をお母さんに渡す。
お母さん
「あ〜、知林ヶ島の風が吹いてる、ふるさとのか香りよ」


最優秀作品が決定しました

7月10日12時30分記者発表の形で最優秀作品を発表しました。受賞したのは鹿児島県立指宿高等学校2年、若松大義君。
選考委員が7日〜8日にかけて、審査しましたが最終段階で選び出されたのは、今まで審査員の目が向いてなかった一群れの作品群の中でした。それまでは今回2位から5位までに入った作品の中でどの作品が最優秀作品かと議論していたんですが、決まらず。最後の最後に、一人の委員が、「これだ」と出したのが、「約束の•••〜5年後の縁結び〜」でした。しかし、まだまだ審議が終わりません。ブログとホームページ上で公開しますが最後まで残った作品の素晴らしさと言うと、どれがとってもおかしくない良い作品ばかりなのです。悩みに悩んで、そこに上位8作品まで並べて、取捨選択しました。前回の作品とかぶる部分はないか、撮影するにあたりどれが効果的か、等々。その結果、他の作品と比べると荒削りで、方法論的に幼い部分があるものの、作品全体を彩る鮮やかな色彩感を高く評価し、「約束の•••」が決まりました。
受賞作は以下の通りです。

最優秀作品賞 若松大義 鹿児島県立指宿高等学校2年 「約束の.....  〜5年後の縁結び〜」
廃校寸前の小さな学校で出会った男の子と女の子が卒業間近に知林ヶ島にタイムカプセルを埋めて再会を約束するが、5年後、衝撃の結末が待っていた。物語は指宿の美しい自然を舞台に、豊かな色彩で描かれる。

優秀作品賞 神山太郎 千葉県市川市 「好奇心の漂流記」
ある家族が知林ヶ島を訪れるが、砂州が満潮で消え、アクシデントで島に残された子どもたちだけで一晩をけなげに過ごし、親や市民たちは懸命に救出に向かう。

優秀作品賞 柳田一郎 鹿児島市 「砂の道の向こう」
かつて海軍航空隊基地があった田良岬で清掃活動をする市民たちと、散歩しながら暖かく見守る女性。彼女の夫は昭和20年、水偵神風特別攻撃隊でその地を飛び立っていた。

入選 富山育世 指宿市在住 「知林ヶ島の風」
両親が指宿出身の若い女性が知林ヶ島を訪ね、地元の青年たちと出会い、病気で歩けなくなった母を、故郷指宿に連れて来て、青年たちの力を借りて知林ヶ島の砂州を渡らせる。

入選 西野雄士 姶良郡加治木町 「指宿ヨワワ団 THE MOVIE 「命のモトは友のアカシ!」」
3人の少年と彼らの秘密基地である知林ヶ島に埋めた秘宝「命の素」をめぐって繰り広げられる冒険。最後はまさかの展開があるが、未来へ向かってまた少年たちは歩き始める。


前監督賞 湯元千明 鹿児島県立指宿高等学校2年 「知林ヶ島の夕日」
知林ヶ島にある、亡くなったおばあちゃんとの思い出の宝物を探す小学1年生のりいこちゃんと子犬のポチの友情の物語。

ユニーク賞 片野田博 鹿児島県立指宿高等学校2年 砂州の向こうには
指宿市在住の3人の少年たちと3人の悪者が、昔隠されたという埋蔵金をめぐって、知林ヶ島を舞台に繰り広げる奇想天外な物語。


今回入選作を書いた冨山育世さんは前回、「マラソン物語」で優秀作品賞を受賞した冨山大輔君のお母さんでした。全くの偶然ですが、文才のあるDNAはお母さん譲りなんですね。
では作品をお楽しみください。

太平次 旅立ち

  • 216
    指宿ムービープロジェクト制作の6つめ(名義は7作目)の映像は指宿まるごと博物館と共同で制作する「TAHEIJI旅立ち」 幕末の指宿に生まれ、海上王として花開き、日本の長者番付でトップになり、島津藩の逼迫した財政を立て直し、ついに明治維新へと舵を切らせた希代の英雄、濱崎太平次を多くの資料や聞き書きによって脚本化し、念願のドラマを今年造ります

好奇心の漂流記

  • 打ち寄せる青い波
    2010年7月からクランクインした「好奇心の漂流記」もやっとクランクアップが見えて来ました。とは言え、今日も「見た目」「イメージ」「・・・」を撮影に1人うろうろ、してる人物がいます。今年こそは指宿市民会館で上映できると張り切っています。このアルバムはブログで紹介できなかった様子をそのままお見せしています.

ふるさとCM撮影

  • 菜の花畑で
    3月30日、春休み最後の日を利用して、菜の花が最後まで残った池田湖の菜の花畑をお借りして撮影しました。締め切りは今年9月ですが、菜の花がテーマなのでいち早く撮影しました。なんと1日で。

5年後の縁結び

  • Pict0095
    2008年9月7日日曜日クランクアップの日。今まで携わってくれた方全員は集まれませんでしたが、中学生を中心に知林ヶ島が見える海岸に集合しました。最後の撮影はまた、大急ぎで行われ、なんとか撮り終わりました。この後、記念撮影の後、制作サイドで用意した記念品を配り、主演の宮田絵里花 さんと若松大義くん、それに最年少の輝帆ちゃんとひなちゃんに花束贈呈をしました。絵里花ちゃんたちはサプライズとして、みんなで色紙を書いて制作統括に渡し、統括は目を潤ませるといった1シーンもありました

トリオ撮影日記

  • Pict0665
    指宿ムービープロジェクト実験ドラマ「トリオ」の撮影風景です。たった6日間の軌跡です。しっかり、楽しんで、たくさんの思い出を残し、良い映画を作りたいです。

今までのナイスショット

  • Dsc00348
    今まで撮影した中、あるいは、スチールを撮りに行った時のナイスしょっと等載せました。この中からアイドルが生まれるかもね

入院中の望美

  • Photo_1
    ヒロイン;望美が事故に遭い入院してるのがこの病院、最初の話では鹿児島市で事故に遭い、救急車で鹿児島市内の病院に運ばれ、指宿市内の病院に転院という設定でしたが、救急車が指宿市内まで運んでくれたことになり、この南記念クリニックで撮影させていただくことになりました。というのはカメラマンの樋園さんがここで理学療法士として働いているため。先生その節はお世話になりました。

事故シーン

  • Photo
    指宿中央自動車学校と鹿児島中央駅キャンセビル横で撮影した事故シーンの写真 役者・スタッフを前に前説をするむっちゃん、寒さの中をじっと耐えるエキストラの面々、等見所充分。とはいえやはり、血だらけで横たわる望美嬢の悲惨さに目をつぶることはできません。 この日は2つの街が現場なのと大勢の方に協力を頂いているのでもう、大変でした。雨も降ったりやんだり、突然晴れたり、もう、どっちかにしてくれ、撮影できないよ
フォトアルバム

指宿ムービープロジェクト関連サイト

  • FB  指宿ムービープロジェクト
    指宿市を舞台に映画作りをしています。指宿が生んだ幕末の豪商、浜崎太平次と指宿に伝わる篤姫の話しを映像にしました
  • 指宿ムービープロジェクト公式ホームページ
    指宿ムービープロジェクト実行委員会のすべてを掲載しています
  • 指宿市役所
  • いぶすき菜の花マラソン実行委員会
    新年第二日曜日に指宿市内で行われるマラソン大会。沿道には早咲きの菜の花が咲きそろい、市民が応援する、おもてなしのマラソン大会来年で29回うぃ数える、14,000名を超える参加者がある。
  • 平成版IT湯治
     湯治という営みは、まだ病院や医学の知識も無い遠い昔から、人々が元気になる為の手段として有りました。 労働や、日常の様々なストレスの中で疲れた心と体を、薬でなくとも温泉や自然、静かな環境などが癒してくれることを、人々はその体験から知っていたのです。  この体感的に感じていた温泉の湯治効果を、現代のIT技術で、目で見て判るかたちで知り、それを観光や日常の健康づくりに活かそうという試みが、指宿温泉で始まりました。  それが「平成版IT湯治」です。