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2008年4月

2008年4月15日 (火)

スタッフ募集

 指宿ムービープロジェクトは、ふるさと指宿を舞台に展開するドラマを制作しています。
平成19年度は、菜の花マラソンと篤姫をテーマにしたドラマ「2人のキズナ」を制作し、インターネットを通じて発信するとともに、市内の各校区公民館や学校などで上映会を開催しました。
同プロジェクトでは、平成20年度もドラマを制作することにしており、出演者・カメラ・照明・音声・ヘアメイク・衣装・音楽・助監督などスタッフを市民の皆さんから募集しています。
 年齢、性別、経験等、一切問いません。この機会に、ドラマ作りに携わってみませんか。
◎申し込み・問い合わせ先
 制作統括 下川路慶和
?090‐2589‐4749

Dsc09675
Dsc09605

徹(トリオ)

現在、指宿ムービープロジェクトの番外編を試験的に制作しようとしています。撮影してまたネットで流します。
こちらは監督脚本です。この前に原作脚本が出てますのでそちらと読み比べてください。どちらが良かったか投稿して頂ければ助かります。

○マンション 一室
   晴れ渡った空の元、白い洗濯物が翻る。
   典型的な幸せな家庭の午後の風景。
   白いシーツや子供の服を干す若い主婦。
   歳は30前半。
   その絵からカメラが動き、縁側かサンルームに2人の子供がアルバムを見
   ている。
   女の子は小学校低学年、男の子は年長組くらい。
男の子「あれ、この人僕と同じ名前だ。」
女の子「ほんとだ、徹ってかいてある」
男の子「お母さーん、お父さんとお母さんと一緒に写ってるこの人だーれ」
   母、洗濯物を干す手を休め、子供たちのところに歩く。
母親「その人はお父さんの大親友、とても大事な人だったの」
女の子「お母さんは?」
母「お母さん?そうねえ(少し時間を置いて)
   母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
   雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。
   カメラは降りて来て、ある学校へ降り、教室へと移る。
   ディゾルブ。
   タイトルバックとテーマ音楽

○教室
  教壇に立つ修一と徹。
  二人の漫才をクラスの中が見ている。
徹が顔をくしゃくしゃにして、百面相をやっている。
呆れた顔で見ている修一。
修一「おまえ、何やってるの?」
徹「何って、この窓に映っている、自分の顔がおもしろいなと思って」
修一「おまえって変わってるよな・・・」
徹「そお?」
修一「絶対変だよ」
大爆笑のクラスメート。
その中の麗美。
笑っている。
先生の声「はい、そこまで。おふざけはおしまい」
先生が入ってきて、修一と徹をたしなめる。
クラスメートも三々五々に席に着く。
先生「徹、放課後、職員室に来い」
徹「えっ、俺だけ?」
先生は、徹の問いを無視して、教科書を開く。
麗美が声を潜めて、
麗美「徹、何やったの?」
徹「さあ?」
修一「ドジ」
授業を受ける修一、徹、麗美。
麗美の声「修一と徹と私は、幼稚園からの幼なじみ。高校生になった今でも、不思議なくらい仲がいい」

○校庭 放課後
クラブ活動が始まっている。

○職員室
先生の前に立っている徹。
先生「本当に就職でいいのか?」
頷く徹。
先生「親御さんも、当然知ってるんだよな」
徹「・・・はい」
先生「ず~と、進学って言ってたから、驚いたんだよ」
徹「・・・」

○校舎 片隅
待っている修一と麗美。
   通りかかる女友達数人。
友だち1「レミ、帰らないの?」
麗美「徹を待ってるの」
友だち2「バイバイ」
麗実「バイバイ」
校舎から出てきた徹。
修一と麗美に気づいて近づいていく。
   女友達とすれ違う徹。
女友達の会話が耳に入る。
友だち3「あの二人、ホントにお似合いよね」
友だち1「学校中のあこがれの人が恋人か、うらやましいなぁ」
立ち止まる徹。
その会話が、修一と麗美の事だと気づく。
徹「・・・」
修一の声「おそい、徹」
我に返る徹。
手を振る修一と麗美。
いつもの笑顔になる徹。

○路
ふざけ合いながら帰る三人。
麗美の声「楽しい時間が、永遠に続けばいいと思っていた・・・」
夕日に映える三人のシルエット。

○メインタイトル
「トリオ」

○コンビニ レジ近く (夜)
徹が店長らしき人と話している。
無理だという風に断られている。

○修一の家 外観 (夜)

○ 〃   居間 (夜)
ゲームに夢中の修一。
夕食の後かたづけの母親。
母親「とても受験生の生活態度とは思えないわね」
無視している修一。
母親「東大でも大丈夫だって先生のお墨付きだから、心配はしてないけど・・・勉強している振りでもいいから、やってくれない」
無視している修一。
母親「そうそう、映画のチケットが手に入ったんだけど、行く?」
その言葉に初めて反応する修一。
修一「何の映画?」
母親「さあ、その袋に入ってるから見てみたら」
いそいそと封筒を開ける修一。
修一「すげぇ、スピルバーグじゃん」
母親「徹君や麗美ちゃんと行ってきたら?」
修一「やったー」

○麗美の部屋  (夜)
風呂上がりの麗美。
携帯メールに気づく。
携帯画面。
「勉強にも飽きただろ。明日、みんなで映画に行かない?」修一

○大山甚七商店 (夜)
店主と話している徹。
店主「じゃあ、明日から頼むよ」
徹「よろしくお願いします」

○ 〃   表  (夜)
出てくる徹。
メールが来る。
携帯を開ける徹。
「明日、みんなで映画に行かない?レミは行くって」修一
徹「・・・」
×××
フラッシュ
校庭で徹を待っている修一と麗美。
女友達の声「あの二人、ホントにお似合いよね」
×××
徹「・・・」
携帯をしまうと、夜の闇の中に消えていく徹。

○指宿市街
朝の風景

○指宿駅前
待っている修一と麗美。
 修一にメールが来る。
修一「徹だ、なにやってんだよまったく」
メールを開く修一。
修一「風邪で高熱出して行けなくなったって・・・」
麗美「(心配顔)大丈夫かな」
修一「どうする」
麗美「・・・仕方ないから二人で行く?」
修一「そうだな、チケットもったいないし」
麗美「・・・」

○鹿児島市内 映画館前
看板の前にたたずむ修一と麗美。
帰りの列車の中の二人。
麗美の声「映画は面白かったけど、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった・・・」

○学校 校門  (朝)
生徒たちが登校してくる。

○教室
入ってくる徹。
駆け寄る麗美と修一。
麗美「徹、大丈夫なの」
修一はすぐに徹の額に手を当てる。
修一「熱ちっ!」
苦笑する徹。
徹「なんでもないよ」
修一「おまえは身体が資本なんだから、大事にしろよ」
女の子二人が修一に近づく。
女の子A「修一さん、あの・・・お話があるんだけど」
修一「?」
女の子B「ちょっといいですか」
修一を廊下に引っ張っていく女の子たち。
麗美「・・・」
徹「・・・」
廊下で別な女の子(初音)から手紙を受け取る修一が見える。
麗美「またラブレター?」
徹「今月、何通目だ?」
麗美「卒業が近いから、焦ってる?」
   麗美はあきれ顔。
そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
平然とした顔で帰ってくる修一。
麗美「修一、ちゃんと返事書いてるの?」
修一「まあ、たまに・・・」
麗美「罪作りだね」
修一「(徹に)それより、いいネタ思いついたんだ。今日の夕方ネタ合わせしようぜ」
徹「・・・ごめん、用事があって・・・」
徹の意外な答えに顔を見合わせる修一と麗美。
   徹は二人の顔を見ない。
修一・麗美「・・・・」

○麗美の家 玄関 (夕方)
麗美が帰ってくる。
奥から、待ちかねたように和子が来る。
和子「あんた、昨日は徹ちゃんたちと映画に行ったんじゃないと?」
麗美「徹は風邪で熱出して行かなかったよ」
和子「なんでね、徹ちゃんは酒屋で働いてたってよ」
麗美「働く?」
和子「雪絵ちゃんのお母さんが見たって」
麗美「?」
和子「それと、噂なんだけど、徹ちゃんのお父さんの会社が倒産したって言うのよ」
麗美「・・・何処の酒屋さん?」
和子「大山商店だって」
麗美「お母さん、鞄お願い!」
麗美は飛び出していく。

○道 (夕方)
急ぎ足で歩く麗美。
歩きながら携帯を出す。
麗美「修一、すぐ来て」

○大山甚七商店 表 (夕方)
店先に立つ麗美。
徹の姿は見えない。
修一がやってくる。
二人して店に入っていく。

○堤防 (夕方)
自転車で配達帰りの徹。
やってくる修一と麗美。
二人に驚く徹。
徹「・・・」

○海辺 (夕方)
修一・徹・麗美
修一「何で俺たちに黙っていたんだよ」
徹「・・・もうどうしようもないんだ」
麗美「進学もあきらめなきゃいけないの?」
徹「・・・」
修一「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学金もらうとか」
徹「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で、俺まで2人は無理だよ。それに、だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が性に合っているみたいだし・・・」
麗美「だって、最近、随分成績も伸びていたじゃない ・・・」
   麗美の言葉を遮るように
徹「ま、いいじゃないか。もう決めたんだ」
  徹はにっこり笑う
修一・麗美「・・・」
麗美の声「私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかる・・・」

○学校 廊下
女の子ABが走る。

○ 〃  階段
女の子ABが走る。
その勢いに、周りの生徒も驚く。

○ 〃  修一たちの教室の前
女の子ABが走り込んでくる。
女の子たちは、修一を見つけると、つかみかかっていく。
女の子A「初音に、初音に何をしたの!」
驚く修一。
修一「どうしたの?」
   女の子Bは、その場に泣き崩れる。
女の子A「・・・初音が、・・・自分の手首を切ったの」
修一「!」
愕然とする修一。
×××
フラッシュ
廊下で恥ずかしそうに手紙を修一に渡す初音。
×××
修一「・・・」
見守るしかない麗美と徹。

○病院 廊下
立っている修一。
初音の母親が近づく。
修一は、頭を深く下げる。
初音の母「あなたが修一さん?」
修一「はい」
初音の母「初音は、まだ意識が戻らないの・・・」
修一は、初音の母親に向かって土下座する。
初音の母親は、首を横に振って修一を抱え起こす。
初音の母「あなたが悪いんじゃないのよ・・・あの子が、弱いのよ・・・」
修一「・・・」
初音の母「初音は、毎日のようにあなたのことを話してたわ・・・また、お見舞いに来てあげて」
頷く修一。
廊下の隅から、修一の姿を見つめる麗美と徹。

○公園
修一・徹・麗美。
麗美「あまり、自分を責めない方がいいよ」
修一「手紙の返事を出さなかった・・・俺がいい気になってたんだ・・・」
徹「修一・・・」
修一「一人にしてくれ」
修一は、二人から離れていく。
残る麗美と徹。
徹「・・・レミ、修一には、おまえが必要なんだ・・・助けてやってくれ」
麗美「徹・・・わたし・・・」
修一とは逆の方向へ離れていく徹。
一人の残される麗美。

○教室
一人でぼんやりとしている修一。
麗美の声「修一は、火が消えたようにおとなしくなった」

○酒屋
働いている徹。
麗美の声「それからの私たちは、時々メールのやりとりをするぐらいで、集まることはなくなった」

○図書館
   勉強している麗美。
麗美の声「そして、時間だけが容赦なく過ぎていく・・・」

○病院 表
修一が入っていく。

○ 〃 病室
修一が入ってくる。
ベットには、初音がいる。
修一がほほえむ。
初音もほほえむ。
修一「やっと退院だね」

○春

○麗美の家 玄関
出かける準備の麗美。
和子「忘れ物無いわね」
麗美「もう、子どもじゃないんだから」
和子「久しぶりじゃないの3人が揃うのは」
麗美「三人だけじゃないけど・・・」
和子「いいじゃない、にぎやかな方が」
麗美「お別れ会なんて、なんか気恥ずかしいな・・・」
和子「そんなこといいながら、泣いちゃうんだから」
麗美「まさか、冗談を。行ってきます」
和子「いってらっしゃ」

○森田家 離れ (夕)
数人のクラスメートが集まっている。
麗美もやってくる。

○ 〃  中
徹、三郎、雪絵、洋子、愛がいる。
徹を見つけて、となりに座る麗美。
麗美「これだけ?少ないね」
徹「もう、指宿にいない人もいるし」
麗美「修一は?」
徹「来るはずだけど」
人数を数えていた三郎。
三郎「そろそろ始めようか」
修一が入ってくる。
修一「ごめんごめん」
そのあとから、初音が入ってくる。
徹「・・・」
修一たちは、麗美たちとは離れた場所に座る。
徹「・・・」
三郎「とりあえず乾杯しましょう」
乾杯の準備が始まる。
三郎「それでは、乾杯!」
がやがやと雑談が始まる。
      ×××
修一と初音も楽しそうにしている
徹は修一たちが気になる。
麗美も、何となく気になる。
   徹が突然立ち上がり、修一に近づく。
徹「(修一に)ちょっっと来い」
修一「・・・」
麗美「・・・」
麗美も立ち上がろうとする。
しかし、となりの女の子が麗美に話しかけて機を逃す。

○ 〃  表   (夜)
修一を連れ出した徹。
徹「どういうつもりなんだよ!」
修一「何が?」
徹「レミの気持ちを考えたことがあるのか?」
修一「レミの気持ち?」

○ 〃  中 (夜)
宴会は盛り上がっている。
修一と徹が気になる麗美。
初音も同じようだ。
飲み物を取りに行く三郎。
三郎の足が、鍋のコンロから伸びたガスホースに引っかかってホースがボンベから   抜けてしまう。
ボンベが離れているために、誰もそれに気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹「初音ちゃんだってかわいそうじゃないか」
修一「かわいそう?」
徹「おまえ、レミのことスキなんだろ?」
修一「?」
徹「初音ちゃんだって、同情で優しくされたってうれしいわけないじゃん!」
修一「おまえ、何言ってるんだ?」

○ 〃  中 (夜)
ボンベからガスが漏れ続ける。
誰も気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹が修一を殴る。
倒れ込む修一。
修一は、少しずつ笑い出す。
徹「?」
修一「おまえ、何にも分かってないな」
徹「なにが!」
修一「レミの気持ちだよ」
徹「・・・」
修一「おれは、小さいときから知ってたよ」
徹「?」
修一「レミはおまえが好きなんだよ」
そんなわけないという徹の顔。
修一「レミは、いつもおまえを見ていた・・・」
徹「そんなことない」
修一「おまえって、ドジじゃん。徹には、自分がついていないといけないと思っているよ」
徹「・・・」
修一「おまえ、本当に鈍感だな・・・(苦笑)一緒にいれば、すぐにわかるよレミの気持ち」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
ボンベからガスが漏れ続ける。
誰も気づかない。
雪絵がコンロの火が消えているのに気づく。
雪絵「消えてる」

○ 〃  表   (夜)
修一「それに、初音とはちゃんとつきあってるよ。同情なんかじゃなくて・・・」
徹「・・・なんで、俺たちから離れて座ったんだ?」
修一「俺なりに気を遣ったつもりなんだけど、いつまでたってもはっきりしないおまえたちに・・・」
徹「じゃあ・・・」
修一「おまえからちゃんと言わないでどうすんだよ、男だろ」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
   雪絵がコンロの点火スイッチをひねる。
つかない
もう一度スイッチをひねろうとする。

○ 〃  表   (夜)
立ち上がる修一。
修一「まったく、殴られ損だな」
徹の顔に照れ笑いが浮かぶ。
修一「みんなのところに帰ろう」
頷く徹。
その時、二人が向かおうとする離れから、大きな火柱と同時に爆発が起こる。
修一・徹「!」
一瞬自分の目を疑う二人。
建物から炎が出る。
修一「いくぞ!」
二人は離れに向かう。
入り口近くに、飛び出してくるクラスメートたち。
初音もその集団にいる。
修一が初音を抱きかかえる。
   徹は、中に入っていく。

○ 〃  中 (夜)
徹が座敷を見ると、奥に麗美が立ちつくしている。
徹は麗美を救出に向かう。
炎をくぐり抜け、麗美にたどり着いた刹那。
大きな梁が二人の上に落ちてくる。
麗美をかばって、自分の背中で梁を受け止める徹。
修一が駆け込んでくる。
麗美「徹!」
徹が梁の下敷きになっている。
修一が二人にたどり着き、徹を助けようとする。
しかし、梁はびくともしない。
徹「修一、レミを頼む!」
修一「馬鹿言うな」
徹「頼む」
修一「・・・」
徹「このままじゃみんな死んじゃう」
   徹は麗美を見る。
麗美「いや!」
修一「・・・」
修一は、麗美を抱きかかえる。
麗美「いやだ、行かない!徹!」
修一は、麗美を抱え、任せておけと徹に頷く。
   徹は、にっこりと笑う。
久しぶりに見る徹の明るい笑顔。
   麗美は愕然とする。
徹の笑顔が炎に包まれていく。

○ 〃  表   (夜)
修一に助け出される麗美。
背後では、離れが炎に包まれて行く。
麗美が振り返る。
修一も振り返る。
膝を落とす麗美。
麗美「徹・・・」
   麗美の肩を抱く修一。
   涙が止まらない。
F.O

○マンション 一室
冒頭の親子。
母親「お母さん?(少し時間を置いて)お母さんのとても大好きな、生まれて初めて好きになった人だったの」
   子供たちは照れくさそうに顔を見合わせる。
   母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
   FINの文字が空から降りてくる+

トリオ

現在、指宿ムービープロジェクトの番外編を試験的に制作しようとしています。原作脚本がこちら、撮影しますがその監督が脚本をかいたものはこの後に「徹(トリオ)」で出てきます。2つ読み比べてご意見をお待ちします。

「トリオ」

晴れ渡った空の元、白い洗濯物が翻る、典型的な幸せな家庭の午後の風景。白いシーツや子供の服を干す若い主婦、歳は30前半。その絵からカメラが動き、縁側かサンルームに2人の子供がアルバムを見ている。女の子は小学校低学年、男の子は年長組くらい。
男の子
「あれ、この人僕と同じ名前だ。」
女の子
「ほんとだ、徹ってかいてある」
男の子
「お母さーん、お父さんとお母さんと一緒に写ってるこの人だーれ」
母、洗濯物を干す手を休め、子供たちのところに歩く。
「その人はお父さんの大親友、とても大事な人だったの」
女の子
「お母さんは?」


「お母さん?そうねえ(少し時間を置いて)母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。カメラは降りて来て、ある学校へ降り、教室へと移る。ディゾルブ。
タイトルバックとテーマ音楽

教室は騒がしく、教壇に2人の男子生徒がふざけている。背の低い方がある教師の物まねをすると背の高い方がそれに答えて怒られる生徒の役をする。それに答えて教室中が湧く。ドアが勢いよく開かれると今物まねをされていた教師が入ってくる。
生徒たちは我先に席に付き、教師はいやはや、と言った感じで授業を始める。

ナレーション;麗美
修一は受験戦争とは関係ない秀才、学年トップの実力は東大だって恐れない成績。人は修一を指宿が生んだ奇跡、有史始まって以来の頭脳と呼ぶ。しかもその外見といったら全ての女の子が告白せずにいられない格好良さ、神の平等もへったくれもあったもんじゃない。
徹はいわゆる普通の高校生、見てくれだってそれほど良くも悪くもない。成績は中の中、しっかり勉強しなければ授業にさえついていけない、しかるに親は、毎日「勉強、勉強」のリフレインだ。でも、二人ともお笑いがどうだと言われてもただふざけるのが好きなのと小さな頃からそうやってすごしてきただけなのだ。

みんなと同じように笑いながら二人を見ている麗美
ナレーション;麗美
私は麗美、レイミーと読む。外国かぶれの親が外国人の友達ができても呼びやすい名前をつけたんだそうだ。二人の幼なじみと一緒に馬鹿ばっかりやっていたかと言うと、幼稚園の頃から、私は二人からまるでお姫様のように扱われていた。だからと言うわけではないけど、二人とも大好きだ。だれにも内緒だけど、私は密かに一人の方に強い片思いをしている。絶対だれにも話さないつもりだ、だってきっとだれでも笑うに違いないから。

エピソード1
ナレーション;麗美
「ある日の学校帰り、3人は太平次公園で鞄をあけて、いつものように宿題をやっていた。3人でやると修一がいるおかげで早く片付くのだ。図書館や、お互いの家でやろうものなら、親や、同級生が目を吊り上げて怒るだろうから。


「あ、まずい、去年卒業した先輩たちだ、たちが悪いから、気をつけてな」
山田
「おお徹、お前勉強してんのか、がらにあわないぞー」
松本
「可愛い女の子とカッコいいお兄ちゃんといっしょにか、」
山崎
「おれたちどこも行くとこなくて今から遊びにでも行こうかって言ってたんだけど金がないんだ」
山田
「お前勉強が急がしそうだから、金だけ渡せよ、おれたちが稼いできて後で返すから」
3人笑う。
修一、前に出て行こうとするのを徹が手をつかんで止める。

「わかりました、山田さん、少ししかないけど、これでお願いします。」
山田、財布を受け取る、
修一
「ちょっと」

「良いから、麗美がいるからつれて帰ってくれ、俺すぐ追いつくよ」
山崎
「お前ら何言ってんだ、その子は借りて行くよ」

「走れ修一」と言うと、「走れ修一」と言うと、追いかけようとする山崎に足を掛ける。
山田が徹につかみかかる、数メートル走っていた麗美と修一。後を振り向くと走って行って修一は山田に体ごとぶつかり、徹を離させる。
5人取っ組み合い。麗美は回りを見回すが、誰もいない。
麗美
「おまわりさーん、あ、おまわりさん、こっちこっち、こっちです。」
山田たち、慌てて走り去る。
顔中殴られ、衣服が乱れている、徹と修一。大笑いする二人、心配そうに駆け寄る麗美、二人の笑いにつられて笑い出す。


エピソード2
とあるファミリーレストランで(BGMはクリスマスソング、テーブルに小さなツリー)
ナレーション;麗美
そろそろ年末が近づき、進路が決まった人も出始めた。でも女の子はクリスマスに一緒に過ごす相手の事で頭がいっぱい、3人あつまればカシマしい女の子が私を含めて4人クリスマスプレゼントを買いに鹿児島市内に出かけた。
雪絵
「レミ(悲しいことだが友人はレイミーと親が期待した呼び方では呼んでくれない)は何買うの、修一君は何もらっても喜んでくれるから悩まなくても良いから良いよね。」
洋子
「だよねえ、あんなのがどうやったら捕まえられるのかな。運が良いとしか言いようがないよね。レミはクラス切っての美人の橘さんには少し負けてるもんね」
麗美
「ちょっとちょっと、なんで私が橘さんと比べられるの、それにどうして私が修一にプレゼントしなきゃならないの?」

「またまたあ、隠さなくっても良いよ、みんな知ってるから。」
雪絵
「そうそう、なぜかレミと修一君は公然の2人なんだよね、だれも立ち入れない」
洋子
「でも徹は二人の間にうろうろしてるよね、良い奴なんだけど、どうも空気が読めないんだよね」
麗美
「全然、違う。3人でいつも遊んでるんだよ。修一は恋人じゃないよ」
3人
「えーっ、」


エピソード3
ナレーション;麗美
受験勉強で疲れきった脳に少し、お休みをあげようと修一が正月映画を3人で見に行こうと誘ってくれた。割引のチケットが手に入ったそうだ。

大喜びで約束の時間に指宿駅に向かう麗美、修一が困った顔で構内のベンチに座っている。

修一
「徹が風邪で高熱出して行けなくなったってメールが来たんだ。」
麗美
「じゃ、仕方ないから二人で行く?」
修一
「そうだな、チケットもったいないし」
ナレーション;麗美
映画はスピルバーグの最新作、面白かったが、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった。
帰宅して麗美宅
和子(麗美の母)
「今日急に山中さんちで手作りの味噌を作る会があって行ったんだけど一緒に映画に行ってたはずの徹君がお母さんに手伝わされてたよ。あんた暇だったらこっちに来て手伝いなさいって言われて」
麗美
「徹は風邪で熱出して寝てたはずだけど?」
和子
「なんでね、ぴんぴんして働いてたよ」

次の日の学校、朝くるなり麗美は登校して来たばかりの徹の席に行く
麗美
「徹、昨日何故映画来なかったの?3人で行こうって、私、楽しみにしてたのに

「ま、いいじゃないか」
弁解もなにもありゃしない。

ナレーション;麗美
みんな進路がほぼ決まりゆっくりした雰囲気が流れ始めた頃、徹は急に進学を取りやめ、就職すると言い出した。徹のお父さんの会社が倒産して大学に行く余裕がなくなったと言う。あまりの急な事に私は驚き、修一とともになんとか方法は無いか考え直すように迫った。
3人は徹のバイト先の酒屋で会話(大山甚七商店)
修一
「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学資金もらうとか」

「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で俺まで2人は無理だよ。だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が世の中のためかな、なんてな」
ナレーション;麗美
いつもの笑顔を見せた徹だったがやっぱり少し元気がない。最近勉強して随分成績も伸びていただけに本当は徹は相当悔しいはずだ。私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかるんだ。あいつ、突然、妙に明るく笑うから。

学校を撮影
ナレーション;麗美
修一の周りで動きがあった。別のクラスの女の子が修一に告白したが、修一は好きな人がいると断ったそうだ。女の子の名前は村上初音さん、そこそこ目立つ子で自信があったようだが振られてかなり落ち込み、その子のクラスだけでなく校内でもちょっとした事件になった。学校に来なくなり、自室にとじこもったまま出てこなくなってしまった。
校舎の隅に立つ修一、下を向いて何事か離す初音。
修一は責任を感じたが、どうしようも無い事なので、クラス委員の修一は家に行って学校にくるように伝えたそうだ。
翌週から初音さんは登校して一段落したように見えた。

季節を表すイメージ、桜。
ナレーション;麗美
私たちは一人の落伍者も出さず卒業式を迎えた。そして仲の良い者たちだけでお別れ会を催す事になった。家が焼酎会社を営む森田三郎が家族で使っている小さな小屋を提供することになり、私たちは修一、徹、三郎、クラスのおしゃべり仲間の雪絵、洋子、愛、そして修一の案で例の女の子、初音も呼ばれた。みんなと少しずつ話し初めていて、すこし心を開くようになっていたから。

雪絵
「修一はやっぱり国立かあ、凄いよね、で、将来は官僚?」
修一
「あんなつまんないもんになるわけないよ、やっぱ俺はアーティスト?」
洋子
「無理無理、修一はスポーツも勉強も、お笑い系も何でもできるけど、どういうんだか絵は幼稚園並み、歌は音痴だからねえ」全員(笑)
修一
「これからぱっと才能が開花するんだって、三郎は東京の私大だったよな、うちの徹をお願いしますね(笑)」
麗美
「面白い事は面白いけど、なんの取り柄もないから。面倒見てね」

「こらこら、これから大会社の社長になろうという若者になんてこというんだ。三郎なんかあったら相談に来いよ、ま金はないけど」
全員(笑)

会は何事もなく進み、と言っても昔話やこれからの事をだらだら話しただけだったが、話しが恒例の恋愛話しになる頃は少し雲行きが怪しくなったので、私は軌道修正しようと音楽の話しや映画の話しを向けた。それから修一が徹に3人でいくことになっていた映画に話しが及んだ。

「卒業までに結構カップル生まれたけど、私たちはとうとうだめだったね。全部友達で終わった、はああ。」
三郎
「橘さん結局だれとつき合ったのかな、」
雪絵
「男子はみんな橘さん狙いだったらしいよね、全く、こんな可愛いのがいるってのに(笑)」
麗美、話題を変えようと焦りながら早口で話しに入る。
「ああ、そういえば映画も良く見に行ったよね。最近は日本の良いのもあるけど、やっぱり私はハリウッドかな、はは。愛は韓流だっけ、やっぱり」
修一
「映画と言えば、徹、お前なんで正月来なかったんだ。麗美と二人で長い事寒空の下で待ってたんだぞ」

「あ、ごめん。別に、ま、良いじゃないか、あの日は色々忙しくて、本当に風邪気味だったんだよ。見たかったんだけどなあ」
初音
「気を使ったんでしょう?二人に」
麗美
「え」

「いや別にそんな事無いよ」
初音
「いいえ気を使ったのよ、修一君がレミを好きな事一番知ってるしね、もう3年だし、大人の付き合いをしてもらいたいって親友なら思うわよね。徹君も可哀想なものよ、決結構可愛いレミを好きかも知れないけど、修一くんが相手じゃ結果は見えてるし、それに2人も徹君も茶番にけりをつけたかったんじゃないの?仲良しごっこのね!!」
三郎
「まあまあ、もう夜も遅いしもう寝ようか、男はこっち女子はそっちね。抜け出す人はご自由に」(笑)

夜中過ぎ誰、パチパチと木がはぜる音が周り中でして、冬の寒さに変な熱さが混ざり不気味な風が吹いていた。周り中が赤く爛れている。
「火事だ」「火事だ」騒然となっている。
どこに逃げたら良いか既にわからなくなって、もうだめかも知れないと思いながら嫌なにおいのガスを吸い込み次第に意識が遠のいて行った。その時誰かが私の体を強く抱き上げすごいスピードで走るのがわかったがそのまま暗闇の中に意識が溶けていった。その力はなんだか懐かしいにおいがしたがどこで嗅いだか思い出せなかった。

私は毛布にくるまり、すぐ近くの公園で修一と一緒に目を覚ました。
修一
「麗美、大丈夫か?ああ頭が痛い」
麗美
「うん大丈夫、修一私を助けてくれたの?」
修一
「良く覚えて無いんだ、ここいるってことはそうかな、何もわからない」

麗美
「ありがとう、命の恩人だ、修一は。徹はどこ、」
修一
「わからない、あいつ大丈夫だったかな。気がついた時はもまわり中火の海だったからなあ」
遠くからだれか走ってくる、消防車やパトカー、照明の中にシルエットが浮かび上がり、スローモーションでゆっくり走ってくる。
徹が近づいてきて二人のそばに座る。

「お前ら大丈夫か、麗美、鏡見てみろよ、とてもひどい顔だぞ。嫁の貰い手もないほどだ(笑)」
修一
「そうだな。そんときは俺がもらってやるよ、命の恩人だしなあ(笑)」

「あ、ああ、そうだな」咳き込む
麗美
「えっ、徹こそひどい格好だよ、体中擦り傷だらけじゃない、徹今まで何してたの。」泣き出す

私を助けたのは修一だったらしい。徹は煤で真っ黒になり咳き込んでいたがにこにこして、だれも怪我しなくて良かったね、とのんきな事を言って空気を和ませていた。私は徹を見たとたんなんだか知らないけど涙が止まらなかった。
火事は初音が修一とその仲間を道連れに何もかも燃えてしまえば良いと、夜中にカーテンに火をつけたものだとわかった。少し精神を病んでいたようで、意味の分からない事をつぶやきながら警察に保護されたと聞いた。

ナレーション;麗美
卒業して、修一は県内の国立大学に、私は県内の短大へ、徹は東京の企業に就職が決まった。徹が上京する日に、修一と指宿駅に見送りに行ったが聞いた時刻の列車には徹はいなかった。家に行くと徹は昨日行ってしまっていた。
私の周りでは、修一が恋人を救った勇気ある男として認められ、二人はつき合わざるを得ない感じで付き合いが始まった。

私はその後、火事の晩消火作業に来ていた消防団の方から私を炎の中から抱いて出て来たのは身長170くらいの黒いTシャツの少年だったと教えられた。私を渡すとすぐまた走ってもう一人男がいるから助けて欲しいと叫びながら、また現場に走り去ったそうだ。あの日、黒いTシャツを着ていたのは徹一人だった。だからあんなに煤だらけで体中が傷だらけだったんだ。修一は気を失っていたし、全く記憶が無かったから周りの人から麗美ちゃんを助けて来た、と言われてそう思い込んだらしい。私は何度も徹に連絡しようとしたが、すでに携帯の番号も、メルアドも変わり、仲間たちも知らされていなかった。
でも、私は修一にその事は言えず、時が経っていった。

東京の大学に進んだ三郎が、私に徹の居場所を伝えて来たのは、修一との婚約が決まり、結納を済ませた翌日の事だった。
結婚式と披露宴は指宿市内のレストランを借り切っていた。高校の時の仲間も集まることになり、もちろん徹も帰ってくることになった。

夜中、けたたましく鳴る電話。携帯をつかむ麗美。
麗美
「はい、あ、三郎君。」
三郎
「今、徹が入院している病院にいるんだ。明日が挙式って時に悪いんだけど」
麗美
「何、えっ徹は入院してたの」
三郎
「本人には知らせてなかったから、お前らの結婚式に参列するつもりでいたんだ。実は徹は若年性の癌にかかっていて、薬でなんとか持たせてたんだけど、若いせいか進行が早くてね。数日前から入院して、あっと言う間に逝ってしまった。」
麗美
「えっ、何故、何故、そんなことに(後は言葉にならず嗚咽)」
三郎
「でも徹は自分の病気の事をわかったのか、俺に麗美に手紙を渡してくれって頼まれたんだ。中身は読んでない。怖くて読めない」
麗美  泣きながら
「わかった、三郎君、それ読んでくれない、すぐ知りたいの」
三郎
「じゃあ、読むよ。」途中から徹の声に変わる

「レミ、おめでとう。きっときれいな花嫁だと思う。見られずに逝くのは残念だけど、ま、仕方ないな。小さな頃からほんとに優しくしてくれてありがとうな。修一は頭良いし、カッコいいし、優しいし、良い旦那になるよ。なんたって俺が保証するんだから間違いないよ、幸せにな。俺が上京するとき見送りに来てくれたんだってね、出発の時間嘘ついてごめん。でもおれにもプライドあるんだよ、格好つけさせてくれよ。それから最後だから言わしてくれ、レミがもう一人いたら良かったのにって思うよ。じゃ、さよなら、元気で。」
最後は三郎の声、泣きながら読み続けた三郎、携帯を握りしめ泣きじゃくる麗美
麗美
「やっぱり、•••••••」その場に泣き崩れる麗美、フェイドアウト

私は挙式の朝、修一に、私の気持ちを含め、全てを話した。
修一
「俺たち、どうしようか。とても結婚なんかできないだろう。麗美の気持ちもなんとなく知っていたんだ。あいつの人を気遣う優しい気持ちを一番わかっていたのは俺と麗美だったもんな。俺たち二人ともあいつの事大好きだったから」
修一は頬に大粒の涙を光らせている。
麗美
「違うよ、修くん、私たち結婚するんだよ。何泣いてるの。徹が私たちにプレゼントしてくれたのは大きな優しさじゃない、これからも3人で生きて行こうよ」微笑みながら、泣き出す麗美。
修一
「そうだな、俺たちいつも一緒だったし、これからもな」
麗美大きく頷き、頬の涙を拭う。
会場へのドアが大きく開かれ、拍手が炸裂する。幸せそうな二人の顔。参列者の中に徹の顔を探す、修一と麗美。立ち上がり拍手する高校の仲間に中に一瞬、徹の顔が見えた。
お互いに顔を見合わせる、麗美と修一、でもそこには別の顔が笑いながら拍手を送っていた。式場へ入って行く二人の後ろ姿でフィナーレ。



「お母さん?(少し時間を置いて)お母さんのとても大好きな、生まれて初めて好きになった人だったの」
子供たちは照れくさそうに顔を見合わせる。母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
FINの文字が空から降りてくる+


太平次 旅立ち

  • 216
    指宿ムービープロジェクト制作の6つめ(名義は7作目)の映像は指宿まるごと博物館と共同で制作する「TAHEIJI旅立ち」 幕末の指宿に生まれ、海上王として花開き、日本の長者番付でトップになり、島津藩の逼迫した財政を立て直し、ついに明治維新へと舵を切らせた希代の英雄、濱崎太平次を多くの資料や聞き書きによって脚本化し、念願のドラマを今年造ります

好奇心の漂流記

  • 打ち寄せる青い波
    2010年7月からクランクインした「好奇心の漂流記」もやっとクランクアップが見えて来ました。とは言え、今日も「見た目」「イメージ」「・・・」を撮影に1人うろうろ、してる人物がいます。今年こそは指宿市民会館で上映できると張り切っています。このアルバムはブログで紹介できなかった様子をそのままお見せしています.

ふるさとCM撮影

  • 菜の花畑で
    3月30日、春休み最後の日を利用して、菜の花が最後まで残った池田湖の菜の花畑をお借りして撮影しました。締め切りは今年9月ですが、菜の花がテーマなのでいち早く撮影しました。なんと1日で。

5年後の縁結び

  • Pict0095
    2008年9月7日日曜日クランクアップの日。今まで携わってくれた方全員は集まれませんでしたが、中学生を中心に知林ヶ島が見える海岸に集合しました。最後の撮影はまた、大急ぎで行われ、なんとか撮り終わりました。この後、記念撮影の後、制作サイドで用意した記念品を配り、主演の宮田絵里花 さんと若松大義くん、それに最年少の輝帆ちゃんとひなちゃんに花束贈呈をしました。絵里花ちゃんたちはサプライズとして、みんなで色紙を書いて制作統括に渡し、統括は目を潤ませるといった1シーンもありました

トリオ撮影日記

  • Pict0665
    指宿ムービープロジェクト実験ドラマ「トリオ」の撮影風景です。たった6日間の軌跡です。しっかり、楽しんで、たくさんの思い出を残し、良い映画を作りたいです。

今までのナイスショット

  • Dsc00348
    今まで撮影した中、あるいは、スチールを撮りに行った時のナイスしょっと等載せました。この中からアイドルが生まれるかもね

入院中の望美

  • Photo_1
    ヒロイン;望美が事故に遭い入院してるのがこの病院、最初の話では鹿児島市で事故に遭い、救急車で鹿児島市内の病院に運ばれ、指宿市内の病院に転院という設定でしたが、救急車が指宿市内まで運んでくれたことになり、この南記念クリニックで撮影させていただくことになりました。というのはカメラマンの樋園さんがここで理学療法士として働いているため。先生その節はお世話になりました。

事故シーン

  • Photo
    指宿中央自動車学校と鹿児島中央駅キャンセビル横で撮影した事故シーンの写真 役者・スタッフを前に前説をするむっちゃん、寒さの中をじっと耐えるエキストラの面々、等見所充分。とはいえやはり、血だらけで横たわる望美嬢の悲惨さに目をつぶることはできません。 この日は2つの街が現場なのと大勢の方に協力を頂いているのでもう、大変でした。雨も降ったりやんだり、突然晴れたり、もう、どっちかにしてくれ、撮影できないよ
フォトアルバム

指宿ムービープロジェクト関連サイト

  • FB  指宿ムービープロジェクト
    指宿市を舞台に映画作りをしています。指宿が生んだ幕末の豪商、浜崎太平次と指宿に伝わる篤姫の話しを映像にしました
  • 指宿ムービープロジェクト公式ホームページ
    指宿ムービープロジェクト実行委員会のすべてを掲載しています
  • 指宿市役所
  • いぶすき菜の花マラソン実行委員会
    新年第二日曜日に指宿市内で行われるマラソン大会。沿道には早咲きの菜の花が咲きそろい、市民が応援する、おもてなしのマラソン大会来年で29回うぃ数える、14,000名を超える参加者がある。
  • 平成版IT湯治
     湯治という営みは、まだ病院や医学の知識も無い遠い昔から、人々が元気になる為の手段として有りました。 労働や、日常の様々なストレスの中で疲れた心と体を、薬でなくとも温泉や自然、静かな環境などが癒してくれることを、人々はその体験から知っていたのです。  この体感的に感じていた温泉の湯治効果を、現代のIT技術で、目で見て判るかたちで知り、それを観光や日常の健康づくりに活かそうという試みが、指宿温泉で始まりました。  それが「平成版IT湯治」です。