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2008年4月

2008年4月30日 (水)

トリオ;撮影2日目終了 はあ!

指宿ムービープロジェクト実験ドラマ「トリオ」の撮影2日めが終わりました。今日は授業風景があるからと前もってたくさんの方に声をかけていたにもかかわらず、前日、あるいは当日のドタキャン。慣れてるっちゃ慣れてるけどホント、ストレスがたまります。でも、ま、慣れてるので、ちゃっちゃっと人数を集めて時間どおり撮影開始。

今日はアクターズファクトリーからは専門のカメラマンが来て、プロデュースの神園さんは児玉監督の補佐に回りました。
サンミュージックからはマネージャーの平野さんと三郎役の木佐貫君も加わり、なんとなく本物の映画撮影になっていきました。我が方のスタッフと指宿商業高校のスタッフは手持ち無沙汰だったので、メイキングムービーの撮影と、スチールに回りました。
Mっちゃんはいつものように雰囲気作り。制作統括はチーフADのCさんが休みのため代役で走り回ってました。

クラスのエキストラにこりえもんからの子役、瑠璃華も大きい指宿商業高校の制服を着て座りました。その可愛い事。

ではスチールカメラマンの前監督がとった画像2点はここで他の画像はアルバムでご覧ください。Photo
Photo_2
向かって左は北指宿中学校での撮影に参加してくれたみんなと役者、スタッフの記念写真、右は麗美役の三原えりちゃんと初音役の黒岩真美ちゃんです。

2008年4月28日 (月)

新ドラマ「トリオ」クランクイン

実験ドラマ「トリオ」が4月27日クランクインしました。制作指宿ムービープロジェクト、演出・撮影
アクターズファクトリー、出演はサンミュージック、アクターズファクトリー、指宿ムービープロジェクトと言う顔触れで始まりました。本番になり、急遽主役が変わったり、時間が足りなくなったりいつものばたばたでしたが今回はなんと撮影にクレーンが登場、西川路家のご配慮でしたがアクターズのカメラマンは大喜びでした。三つの組織の寄り合い所帯なので緊張もありなかなか充実した撮影でした。

写真はクランクインするにあたり挨拶するみなさん。指宿商業高校での撮影風景。Pict0100_2
Pict0142

2008年4月25日 (金)

これが撮影予定表。印刷してキャスト、スタッフに渡します。

「トリオ」撮影予定表
月日 場 所 S# D/N S/L    場       面 麗美 徹 修一 初音 雪絵 洋子 愛 三郎 先生 和子 女の子A 女の子B 修一の母 店主 男の子 女の子 麗美(小) 徹(小) 初音の母
08.4.27 西川路家 1 D S マンション一室 ○ ○ ○ 1.6
 (日) 52 D S マンション一室 ○ ○ ○ 0.5
商業高校 5 D L 校  舎 片隅  ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 1.3
24 D S 学  校 廊下 ○ ○ クラスメート 0.1
25 D S 学  校 階段 ○ ○ クラスメート 0.2
26 D S 学  校 教室 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.8
30 D L 帰り道 ○ ○ 0.5
18 D L 学  校 屋上 ○ ○ キーホルダー 3.1
6 D L 路 ○ ○ ○ 0.4
23 E L 海  辺 ○ ○ ○ 1.5

08.4.29 中学校 3 D L 校  庭 放課後 クラスメート 0.1
 (火) 16 M L 学  校 校門 クラスメート 0.1
36 D L 学  校 登校風景 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 1.4
4 D S 職員室 ○ ○ 0.5
2 D S 教  室 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 1.5
17 M S 学  校 教室 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 2.5
27A D S 学  校 廊下(回想) ○ 0.1
29 D S 学  校 教室 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.1
33 D S 図書館 ○ 0.5
大山商店 32 D L 大山甚七商店 ○ 0.1
21 E L 大山甚七商店 表 ○ ○ 0.4
22 E L 堤  防 ○ ○ ○ 自転車 0.4
23 E L 海  辺 ○ ○ ○ 1.5
7 N S コンビニ レジ近く ○ 店長 0.2
11 N S 大山甚七商店 ○ ○ 0.2
12 N L 大山甚七商店 表 ○ 携帯 0.6

08.5.3 13 M L 指宿市街 0.1
 (土) 14 D L 指宿駅前 ○ ○ 携帯 0.8
28 D L 公  園 ○ ○ ○ 0.4
8 N L 修一の家 外観 0.1
9 N S 修一の家 居間 ○ ○ ゲーム 1.1
34 N S 徹の部屋 ○ 0.3
10 N S 麗美の部屋 ○ 携帯 0.4
19 E S 麗美の家 玄関 ○ ○ 1.1
37 D S 麗美の家 玄関 ○ ○ 1.1
20 E L 道 ○ 携帯 0.3
浮来亭 38 E L 森田家 離れ 表 ○ クラスメート 0.2
39 E S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 2.3
41 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.8
43 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.2
45 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.2
47 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 0.1
49ー部 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 2.5


08.5.5 51 D L お墓 ○ ○ 0.6
 (月) 18A D L 公  園(回想) ○ ○ キーホルダー 0.4
27 D S 初音の家 玄関 ○ ○ ○ ○ 0.5
31 D L 初音の家 玄関 ○ ○ 0.4
35 D L 初音の家 玄関 ○ ○ ○ 0.5
浮来亭 40 N L 森田家 離れ 表 ○ ○ 0.5
42 N L 森田家 離れ 表 ○ ○ 0.4
44 N L 森田家 離れ 表 ○ ○ 1.5
46 N L 森田家 離れ 表 ○ ○ 0.5
48 N L 森田家 離れ 表 ○ ○ 1.2
49 N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 2.5
50 N S 森田家 離れ 表  ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ クラスメート 1.2


08.5.6 15 D L 鹿児島市内 映画館前 ○ ○ 0.4
 (火) ふれあい 49A N S 森田家 離れ  ○ ○ ○ 0.3
公園 50A N S 森田家 離れ 表  ○ ○ 0.3


























最終稿のはずが

以下が最終稿のはずでしたが、制作から修正が入り現在監督が手を入れています。修正箇所は、お別れ会の前後と、お別れ会から火事、ラストの盛り上がりです。監督から最新の台本が届き次第アップします。
1 マンション 一室
      晴れ渡った空の元、白い洗濯物が翻る。
      典型的な幸せな家庭の午後の風景。
      白いシーツや子供の服を干す若い主婦。
      歳は30前半。
      その絵からカメラが動き、縁側かサンルームに2人の子供がアルバムを見
      ている。
      女の子は小学校低学年、男の子は年長組くらい。
男の子「あっ、お母さんだ」
女の子「ほんとだ」
男の子「お母さーん、お母さんと一緒に写ってるこの人たちだーれ」
      母、洗濯物を干す手を休め、子供たちのところに歩く。
母親「その人はお母さんの大親友、とても大事な人だったの」
女の子「ふ~ん、この人も?」
   ふざけて写っている徹。
母「うん・・・・(少し時間を置いて)」
      母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
      雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。
      カメラは降りて来て、ある学校へ降り、教室へと移る。
      ディゾルブ。
      タイトルバックとテーマ音楽

2 教室
     教壇に立つ修一と徹。
     二人の漫才をクラスの中が見ている。
   徹が教師の物まねをしている。
   修一が、その教師に怒られている生徒の物まねをする。
   大爆笑のクラスメート。
   その中の麗美。
   笑っている。
先生の声「はい、そこまで。おふざけはおしまい」
   先生が入ってきて、修一と徹をたしなめる。
クラスメートも三々五々に席に着く。
先生「徹、放課後、職員室に来い」
徹「えっ、俺だけ?」
   先生は、徹の問いを無視して、教科書を開く。
   麗美が声を潜めて、
麗美「徹、何やったの?」
徹「さあ?」
修一「ドジ」
   授業を受ける修一、徹、麗美。
麗美の声「修一と徹と私は、幼稚園からの幼なじみ。高校生になった今でも、不思議なくらい仲がいい」

3 校庭 放課後
クラブ活動が始まっている。

4 職員室
先生の前に立っている徹。
先生「本当に就職でいいのか?」
   頷く徹。
先生「親御さんも、当然知ってるんだよな」
徹「・・・はい」
先生「ず~と、進学って言ってたから、驚いたんだよ」
徹「・・・」

5 校舎 片隅
   待っている修一と麗美。
      通りかかる女友達雪絵、洋子、愛。
雪絵「レミ、帰らないの?」
麗美「徹を待ってるの」
洋子「バイバイ」
麗実「バイバイ」
校舎から出てきた徹。
修一と麗美に気づいて近づいていく。
      女友達とすれ違う徹。
   女友達の会話が耳に入る。
愛「あの二人、ホントにお似合いよね」
雪絵「学校中のあこがれの人が恋人か、うらやましいなぁ」
   立ち止まる徹。
   その会話が、修一と麗美の事だと気づく。
徹「・・・」
修一の声「おそい、徹」
   我に返る徹。
   手を振る修一と麗美。
   いつもの笑顔になる徹。

6 路
ふざけ合いながら帰る三人。
麗美の声「楽しい時間が、永遠に続けばいいと思っていた・・・」
   夕日に映える三人のシルエット。

○メインタイトル
「トリオ」

7 コンビニ レジ近く (夜)
徹が店長らしき人と話している。
   無理だという風に断られている。

8 修一の家 外観 (夜)

9  〃   居間 (夜)
ゲームに夢中の修一。
夕食の後かたづけの母親。
母親「とても受験生の生活態度とは思えないわね」
   無視している修一。
母親「東大でも大丈夫だって先生のお墨付きだから、心配はしてないけど・・・勉強している振りでもいいから、やってくれない」
   無視している修一。
母親「そうそう、映画のチケットが手に入ったんだけど、行く?」
   その言葉に初めて反応する修一。
修一「何の映画?」
母親「さあ、その袋に入ってるから見てみたら」
   いそいそと封筒を開ける修一。
修一「すげぇ、スピルバーグじゃん」
母親「徹君や麗美ちゃんと行ってきたら?」
修一「やったー」

10 麗美の部屋  (夜)
   風呂上がりの麗美。
   携帯メールに気づく。
   携帯画面。
   「勉強にも飽きただろ。明日、みんなで映画に行かない?」修一

11 大山甚七商店 (夜)
店主と話している徹。
店主「じゃあ、明日から頼むよ」
徹「よろしくお願いします」

12  〃   表  (夜)
   出てくる徹。
   メールが来る。
   携帯を開ける徹。
   「明日、みんなで映画に行かない?レミは行くって」修一
徹「・・・」
×××
フラッシュ
   校庭で徹を待っている修一と麗美。
女友達の声「あの二人、ホントにお似合いよね」
   ×××
徹「・・・」
   携帯をしまうと、夜の闇の中に消えていく徹。

13 指宿市街
朝の風景

14 指宿駅前
待っている修一と麗美。
    修一にメールが来る。
修一「徹だ、なにやってんだよまったく」
   メールを開く修一。
修一「風邪で高熱出して行けなくなったって・・・」
麗美「(心配顔)大丈夫かな」
修一「どうする」
麗美「・・・仕方ないから二人で行く?」
修一「そうだな、チケットもったいないし」
麗美「・・・」

15 鹿児島市内 映画館前
   看板の前にたたずむ修一と麗美。
   帰りの列車の中の二人。
麗美の声「映画は面白かったけど、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった・・・」

16 学校 校門  (朝)
生徒たちが登校してくる。

17  〃 教室
入ってくる徹。
   駆け寄る麗美と修一。
麗美「徹、大丈夫なの」
   修一はすぐに徹の額に手を当てる。
修一「熱ちっ!」
   苦笑する徹。
徹「なんでもないよ」
修一「おまえは身体が資本なんだから、大事にしろよ」
   女の子二人が修一に近づく。
女の子A「修一さん、あの・・・お話があるんだけど」
修一「?」
女の子B「ちょっといいですか」
   修一を廊下に引っ張っていく女の子たち。
麗美「・・・」
徹「・・・」
   廊下で別な女の子(初音)から手紙を受け取る修一が見える。
麗美「またラブレター?」
徹「今月、何通目だ?」
麗美「卒業が近いから、焦ってる?」
      麗美はあきれ顔。
   そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)どうかした?」
徹「(慌てて)別に」
   平然とした顔で帰ってくる修一。
麗美「修一、ちゃんと返事書いてるの?」
修一「まあ、たまに・・・」
麗美「罪作りだね」
修一「(徹に)それより、いいネタ思いついたんだ。今日の夕方ネタ合わせしようぜ」
徹「・・・ごめん、用事があって・・・」
   徹の意外な答えに顔を見合わせる修一と麗美。
      徹は二人の顔を見ない。
修一・麗美「・・・・」

18  〃 屋上
徹一人。
   ポケットからキーホルダーを出す。
徹「・・・」
    ×××
   子どもの頃の麗美。
   キーホルダーを子どもの徹に差し出す。
麗美「これ、徹にだけあげる(声を潜める)修一には内緒だからね」
本当にうれしそうな徹。
       ×××
徹「・・・」
麗美の声「よっ!」
   振り向くと麗美が立っている。
   キーホルダーを見えないようにポケットにしまう徹。
麗美「一人で物思い?似合わないね~」
   苦笑する徹。
麗美「最近、元気ないんじゃん」
徹「そんなこと無いよ」
麗美「なんでも言いなさいよ。いざという時にこそ頼りになる私だから」
   笑ってしまう徹。
麗美「笑っている方がいいよ、徹は」
徹「ああ」
   二人で景色を見る。
麗美「いい季節だね」
徹「うん」
   風が吹く。
麗美「感謝してるんだ。二人には」
徹「?」
麗美「小学校の3年の時、父が亡くなったでしょ」
徹「うん」
麗美「あのとき、徹と修一が言ってくれたこと」
徹「?」
麗美「これからは俺たちがお父さんだって」
   照れ笑いの徹。
麗美「必ず、レミを守るからって」
徹「そんなことまで言った?」
麗美「おかげさまでこんなに太く育ちました(力こぶ)」
   笑う徹。
麗美「だからさ、何でも言ってよ力になるからさ」
徹「・・・俺」
麗美「うん」
徹「・・・」
麗美「?」
徹「・・・俺たち、レミを幸せにしなきゃな、約束だもんな」
麗美「・・・うん」
   チャイムが鳴る。
徹「行こう」
   徹は照れくさいのか、さっさと行ってしまう。
   残された麗美。
麗美「・・・俺じゃなくて、俺たちなんだ・・・」

19 麗美の家 玄関 (夕方)
   麗美が帰ってくる。
   奥から、待ちかねたように和子が来る。
和子「あんた、昨日は徹ちゃんたちと映画に行ったんじゃないと?」
麗美「徹は風邪で熱出して行かなかったよ」
和子「なんでね、徹ちゃんは酒屋で働いてたってよ」
麗美「働く?」
和子「雪絵ちゃんのお母さんが見たって」
麗美「?」
和子「それと、噂なんだけど、徹ちゃんのお父さんの会社が倒産したって言うのよ」
麗美「・・・何処の酒屋さん?」
和子「大山商店だって」
麗美「お母さん、鞄お願い!」
   麗美は飛び出していく。

20 道 (夕方)
   急ぎ足で歩く麗美。
   歩きながら携帯を出す。
麗美「修一、すぐ来て」

21 大山甚七商店 表 (夕方)
店先に立つ麗美。
   徹の姿は見えない。
   修一がやってくる。
   二人して店に入っていく。

22 堤防 (夕方)
自転車で配達帰りの徹。
   やってくる修一と麗美。
   二人に驚く徹。
徹「・・・」

23 海辺 (夕方)
修一・徹・麗美
修一「何で俺たちに黙っていたんだよ」
徹「・・・もうどうしようもないんだ」
麗美「進学もあきらめなきゃいけないの?」
徹「・・・」
修一「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学金もらうとか」
徹「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で、俺まで2人は無理だよ。それに、だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が性に合っているみたいだし・・・」
麗美「だって、最近、随分成績も伸びていたじゃない ・・・」
      麗美の言葉を遮るように
徹「ま、いいじゃないか。もう決めたんだ」
     徹はにっこり笑う
修一・麗美「・・・」
麗美の声「私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかる・・・」

24 学校 廊下
   女の子ABが走る。

25  〃  階段
女の子ABが走る。
   その勢いに、周りの生徒も驚く。

26  〃  修一たちの教室の前
女の子ABが走り込んでくる。
   女の子たちは、修一を見つけると駆け寄る。
女の子A「初音に、初音に何をしたの!」
   驚く修一。
修一「どうしたの?」
   女の子B「・・・初音が、学校に来ないの・・・」
修一「!」
    ×××
フラッシュ
   廊下で恥ずかしそうに手紙を修一に渡す初音。
   ×××
修一「・・・」
   見ている麗美と徹。

27 初音の家 玄関
立っている修一。
   初音の母親が出てくる。
   修一は、頭を下げる。
初音の母「あなたが修一さん?」
修一「はい」
初音の母「初音は、部屋から出てこないの・・・」
修一「・・・」
   修一の姿を見つめる麗美と徹。

28 公園
修一・徹・麗美。
麗美「あまり、自分を責めない方がいいよ」
修一「手紙の返事を出さなかった・・・俺がいい気になってたんだ・・・」
徹「修一・・・」
修一「一人にしてくれ」
   修一は、二人から離れていく。
   残る麗美と徹。

29 教室
一人でぼんやりとしている修一。
麗美の声「修一は、火が消えたようにおとなしくなった」

30 帰り道
徹に追いつく麗美。
麗美「修一、元気ないね・・・」
徹「うん」
麗美「私たちには、何もできないのかな・・・」
徹「・・・この前の俺の時みたいに、修一を元気づけてやって」
麗美「・・・徹は?」
徹「・・・レミがそばにいてあげるのが、一番なんだよ」
徹は、すたすた歩く。
麗美「・・・」
麗美の声「・・・徹、違うよ。・・・徹」


31 初音の家 玄関
修一が立っている。
初音の母親が出てくる。
初音の母親は、ダメだというように首を振る。
修一「・・・」

32 酒屋
働いている徹。

33 図書館
   勉強している麗美。
何かの思いが、頭をよぎる。
携帯をとりだし、メールを打ち始める。
携帯画面「徹、話があるの・・」
麗美「・・・」
メールを削除する。

34 徹の部屋
ベットに寝ころぶ徹。
机の上にはキーホルダー。
それを見つめる徹。

35 初音の家 玄関
修一が立っている。
初音の母親が出てくる。
初音の母親「ちょっと待ってね」
   言い残すと中に入っていく母親。
   しばらくするとドアが開いて初音が出てくる。
初音「・・・」
修一「・・・学校いこうか」
   頷く初音。

36 登校風景
徹の背中をたたく麗美。
麗美「おはよう」
徹「おはよう」
麗美「徹、これ見てみて」
   鞄の中から封筒を出す。
麗美「通信の大学のこと調べてみたんだ」
   驚く徹。
麗美「無理強いじゃなくて、考える材料にならないかなと思って・・・」
徹「・・・レミ」
   麗美の目線が止まる。
   徹も見る。
   登校する生徒たちの間に、修一と初音が見える。
麗美「・・・修一、よかったね・・・」
   頷く徹。
      そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)行こうか?」
徹「ああ」
    楽しげに登校する修一と初音。

37 麗美の家 玄関
出かける準備の麗美。
和子「忘れ物無いわね」
麗美「もう、子どもじゃないんだから」
和子「久しぶりじゃないの3人が揃うのは」
麗美「三人だけじゃないけど・・・」
和子「いいじゃない、にぎやかな方が。だけど三郎君の家も大変ね、お別れ会に離れまで提供して」
麗美「お別れ会なんて、なんか気恥ずかしいな・・・」
和子「そんなこといいながら、泣いちゃうんだから」
麗美「まさか、冗談を。行ってきます」
和子「いってらっしゃい」

38 森田家 離れ (夕)
   数人のクラスメートが集まっている。
   麗美もやってくる。

39  〃  中
すでに席に着いているクラスメートたち。
      徹、三郎、雪絵、洋子、愛がいる。
   徹を見つけて、となりに座る麗美。
麗美「これだけ?少ないね」
徹「もう、指宿にいない人もいるし」
麗美「修一は?」
徹「来るはずだけど」
   人数を数えていた三郎。
三郎「そろそろ始めようか」
   修一が入ってくる。
修一「ごめんごめん」
   そのあとから、初音が入ってくる。
徹「・・・」
   修一たちは、麗美たちとは離れた場所に座る。
徹「・・・」
三郎「とりあえず乾杯しましょう」
   乾杯の準備が始まる。
三郎「それでは、乾杯!」
   がやがやと雑談が始まる。
         ×××
   修一と初音も楽しそうにしている
徹は修一たちが気になる。
麗美も、何となく気になる。
      徹が突然立ち上がり、修一に近づく。
徹「(修一に)ちょっと来い」
修一「・・・」
麗美「・・・」
   麗美も立ち上がろうとする。
   しかし、となりの女の子が麗美に話しかけて機を逃す。

40  〃  表   (夜)
   修一を連れ出した徹。
徹「どういうつもりなんだよ!」
修一「何が?」
徹「レミの気持ちを考えたことがあるのか?」
修一「レミの気持ち?」

41  〃  中 (夜)
   宴会は盛り上がっている。
   修一と徹が気になる麗美。
   初音も同じようだ。
   飲み物を取りに行く三郎。
   三郎が飲み物をとる、一番端のグラスが倒れる。
   こぼれたジュースが垂れていく。
   その先には、コンセントがある。
      誰もそれに気づかない。

42  〃  表   (夜)
徹「初音ちゃんだってかわいそうじゃないか」
修一「かわいそう?」
徹「初音ちゃんだって、同情で優しくされたってうれしいわけないじゃん!」
修一「おまえだったら、ほっとくのか?」

43  〃  中 (夜)
   コンセントにジュースが入り込む。
   誰も気づかない。

44  〃  表   (夜)
   徹が修一の胸ぐらをつかむ。
   修一をにらみつける徹。
修一は、少しずつ笑い出す。
徹「?」
修一「おまえ、何にも分かってないな」
徹「なにが!」
修一「レミの気持ちだよ」
徹「・・・」
修一「おれは、小さいときから知ってたよ」
徹「?」
修一「レミはおまえが好きなんだよ」
   そんなわけないという徹の顔。
修一「レミは、いつもおまえを見ていた・・・」
徹「そんなことない」
修一「おまえって、ドジじゃん。徹には、自分がいなきゃダメだと思ってるよ」
徹「・・・」
修一「おまえ、本当に鈍感だな・・・(苦笑)一緒にいれば、すぐにわかるよレミの気持ち」
徹「・・・」

45  〃  中 (夜)
   コンセントがショートしている。
   誰も気づかない。

46  〃  表   (夜)
修一「おまえがレミを幸せにしなきゃいけないだよ」
徹「・・・」
修一「おまえだって、レミの事がスキなんだろ」
徹「・・・(頷く)」
修一「おまえからちゃんと言わないでどうすんだよ、男だろ」
徹「・・・」

47  〃  中 (夜)
      カウンターの裏から炎が立ち上がる。

48  〃  表   (夜)
修一「まったく、そこがおまえらしいけどな」
   徹の顔に照れ笑いが浮かぶ。
修一「みんなのところに帰ろう」
   頷く徹。
   その時、二人が向かおうとする離れから、大きな火が見える。
修一・徹「!」
   一瞬自分の目を疑う二人。
   建物から炎が出る。
修一「いくぞ!」
二人は離れに向かう。
   入り口近くに、飛び出してくるクラスメートたち。
初音もその集団にいる。
   修一が初音を抱きかかえる。
      徹は、中に入っていく。

49  〃  中 (夜)
   徹が座敷を見ると、奥に麗美が倒れている。
   徹は麗美を救出に向かう。
   炎をくぐり抜け、麗美にたどり着く。
徹「レミ!」
      麗美は、徹を認識して頷くが、意識を失っていく。
   徹は、麗美を抱える。
修一が駆け込んでくる。
   徹のポケットからキーホルダーが落ちる。
      修一が二人にたどり着き、徹と一緒に麗美を抱え上げる。
   少し離れたところに、キーホルダーが落ちているのに気づく徹。
徹「・・・」
   三人で出口に向かう。
   出口に近づく。
   意識のない麗美。
   必死の修一。
   炎に包まれるキーホルダー。
徹「・・・」
    ×××
   子どもの頃の麗美。
   キーホルダーを子どもの徹に差し出す。
麗美「これ、徹にだけあげる(声を潜める)修一には内緒だからね」
本当にうれしそうな徹。
       ×××
   ようやく建物の外に出る三人。
   倒れ込む修一と麗美。
   徹は二人の安全を確認すると、再び建物の中に消える。
   他のクラスメートが、修一たちを助けに来る。

50 〃  表   (夜)
   修一に揺り起こされる麗美。
修一「レミ!」
麗美の意識が戻る。
   背後では、離れが燃えている。
麗美「・・・修一?私、助かったの?」
   頷く修一。
麗美「(気づいて)徹は?」
修一「徹もいるよ」
      修一が振り返る。
   そこには誰もいない。
修一「徹!」
麗美「徹・・・」
      麗美の肩を抱く修一。
   離れが炎に包まれて行く。
F.O
51 お墓
   徹の墓の前に佇む、麗美と修一。
修一「あのとき、徹は何か言わなかったか?」
麗美「・・・何も」
修一「徹は俺に言ったんだ」
麗美「?」
修一「おれは、レミがスキだって」
麗美「・・・」
   麗美の目に涙があふれてくる。
F.O
52 マンション 一室
   冒頭の親子。
母親「その人は・・・(少し時間を置いて)お母さんのとても大好きな、生まれて初めて好きになった人だったの」
      子供たちは照れくさそうに顔を見合わせる。
      母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
      FINの文字が空から降りてくる+

2008年4月24日 (木)

着々と

アクターズファクトリーの神園さんとロケハン。修一役候補の二人と会うのも今日の予定の1つ。
火事のシーンになるパーティ会場、冒頭の幸せな家庭も突然お邪魔してすみませんでした。
最終的に全てキャスト、スタッフが決定しました。従って27日の撮影は完全に行えることに。
そうこうするうちに、KKBふるさとCMに使う歌を歌ってくれる人の事で先生から電話。少しキーが高い模様。1音下げで、推敲の上完全に出来上がったものをお渡しする事で合意。

トリオのラストにまた原作者から脚本に手直しの要請。泣けない、そうだ。問題は徹の気持ち、麗美の気持ち。結末等々。アクターズファクトリーと制作統括の意見をすりあわせてなんとか。

2008年4月22日 (火)

実験ドラマ トリオ撮影日程予定

関係者の皆さんに向けて撮影の予定をお知らせします

4月27日 9時  指宿市役所玄関前 集合    9時30分〜10時30分   富士電設会長宅で撮影 
11j時〜12時      指宿商業高校で撮影
     13時〜17時まで各地で撮影    詳細は明後日(23日)発表します

4月29日 9時   指宿商業高校集合 撮影   詳細は明後日(23日)発表します

5月3日  9時   北指宿中学校集合撮影   5月5日  9時   指宿市役所玄関前 集合     5月6日     予備日

2008年4月20日 (日)

トリオ;最終決定稿

○マンション 一室
   晴れ渡った空の元、白い洗濯物が翻る。
   典型的な幸せな家庭の午後の風景。
   白いシーツや子供の服を干す若い主婦。
   歳は30前半。
   その絵からカメラが動き、縁側かサンルームに2人の子供がアルバムを見
   ている。
   女の子は小学校低学年、男の子は年長組くらい。
男の子「あっ、お母さんだ」
女の子「ほんとだ」
男の子「お母さーん、お母さんと一緒に写ってるこの人たちだーれ」
   母、洗濯物を干す手を休め、子供たちのところに歩く。
母親「その人はお母さんの大親友、とても大事な人だったの」
女の子「ふ~ん、この人も?」
ふざけて写っている徹。
母「うん・・・・(少し時間を置いて)」
   母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
   雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。
   カメラは降りて来て、ある学校へ降り、教室へと移る。
   ディゾルブ。
   タイトルバックとテーマ音楽

○教室
  教壇に立つ修一と徹。
  二人の漫才をクラスの中が見ている。
徹が教師の物まねをしている。
修一が、その教師に怒られている生徒の物まねをする。
大爆笑のクラスメート。
その中の麗美。
笑っている。
先生の声「はい、そこまで。おふざけはおしまい」
先生が入ってきて、修一と徹をたしなめる。
クラスメートも三々五々に席に着く。
先生「徹、放課後、職員室に来い」
徹「えっ、俺だけ?」
先生は、徹の問いを無視して、教科書を開く。
麗美が声を潜めて、
麗美「徹、何やったの?」
徹「さあ?」
修一「ドジ」
授業を受ける修一、徹、麗美。
麗美の声「修一と徹と私は、幼稚園からの幼なじみ。高校生になった今でも、不思議なくらい仲がいい」

○校庭 放課後
クラブ活動が始まっている。

○職員室
先生の前に立っている徹。
先生「本当に就職でいいのか?」
頷く徹。
先生「親御さんも、当然知ってるんだよな」
徹「・・・はい」
先生「ず~と、進学って言ってたから、驚いたんだよ」
徹「・・・」

○校舎 片隅
待っている修一と麗美。
   通りかかる女友達雪絵、洋子、愛。
雪絵「レミ、帰らないの?」
麗美「徹を待ってるの」
洋子「バイバイ」
麗実「バイバイ」
校舎から出てきた徹。
修一と麗美に気づいて近づいていく。
   女友達とすれ違う徹。
女友達の会話が耳に入る。
愛「あの二人、ホントにお似合いよね」
雪絵「学校中のあこがれの人が恋人か、うらやましいなぁ」
立ち止まる徹。
その会話が、修一と麗美の事だと気づく。
徹「・・・」
修一の声「おそい、徹」
我に返る徹。
手を振る修一と麗美。
いつもの笑顔になる徹。

○路
ふざけ合いながら帰る三人。
麗美の声「楽しい時間が、永遠に続けばいいと思っていた・・・」
夕日に映える三人のシルエット。

○メインタイトル
「トリオ」

○コンビニ レジ近く (夜)
徹が店長らしき人と話している。
無理だという風に断られている。

○修一の家 外観 (夜)

○ 〃   居間 (夜)
ゲームに夢中の修一。
夕食の後かたづけの母親。
母親「とても受験生の生活態度とは思えないわね」
無視している修一。
母親「東大でも大丈夫だって先生のお墨付きだから、心配はしてないけど・・・勉強している振りでもいいから、やってくれない」
無視している修一。
母親「そうそう、映画のチケットが手に入ったんだけど、行く?」
その言葉に初めて反応する修一。
修一「何の映画?」
母親「さあ、その袋に入ってるから見てみたら」
いそいそと封筒を開ける修一。
修一「すげぇ、スピルバーグじゃん」
母親「徹君や麗美ちゃんと行ってきたら?」
修一「やったー」

○麗美の部屋  (夜)
風呂上がりの麗美。
携帯メールに気づく。
携帯画面。
「勉強にも飽きただろ。明日、みんなで映画に行かない?」修一

○大山甚七商店 (夜)
店主と話している徹。
店主「じゃあ、明日から頼むよ」
徹「よろしくお願いします」

○ 〃   表  (夜)
出てくる徹。
メールが来る。
携帯を開ける徹。
「明日、みんなで映画に行かない?レミは行くって」修一
徹「・・・」
×××
フラッシュ
校庭で徹を待っている修一と麗美。
女友達の声「あの二人、ホントにお似合いよね」
×××
徹「・・・」
携帯をしまうと、夜の闇の中に消えていく徹。

○指宿市街
朝の風景

○指宿駅前
待っている修一と麗美。
 修一にメールが来る。
修一「徹だ、なにやってんだよまったく」
メールを開く修一。
修一「風邪で高熱出して行けなくなったって・・・」
麗美「(心配顔)大丈夫かな」
修一「どうする」
麗美「・・・仕方ないから二人で行く?」
修一「そうだな、チケットもったいないし」
麗美「・・・」

○鹿児島市内 映画館前
看板の前にたたずむ修一と麗美。
帰りの列車の中の二人。
麗美の声「映画は面白かったけど、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった・・・」

○学校 校門  (朝)
生徒たちが登校してくる。

○ 〃 教室
入ってくる徹。
駆け寄る麗美と修一。
麗美「徹、大丈夫なの」
修一はすぐに徹の額に手を当てる。
修一「熱ちっ!」
苦笑する徹。
徹「なんでもないよ」
修一「おまえは身体が資本なんだから、大事にしろよ」
女の子二人が修一に近づく。
女の子A「修一さん、あの・・・お話があるんだけど」
修一「?」
女の子B「ちょっといいですか」
修一を廊下に引っ張っていく女の子たち。
麗美「・・・」
徹「・・・」
廊下で別な女の子(初音)から手紙を受け取る修一が見える。
麗美「またラブレター?」
徹「今月、何通目だ?」
麗美「卒業が近いから、焦ってる?」
   麗美はあきれ顔。
そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)どうかした?」
徹「(慌てて)別に」
平然とした顔で帰ってくる修一。
麗美「修一、ちゃんと返事書いてるの?」
修一「まあ、たまに・・・」
麗美「罪作りだね」
修一「(徹に)それより、いいネタ思いついたんだ。今日の夕方ネタ合わせしようぜ」
徹「・・・ごめん、用事があって・・・」
徹の意外な答えに顔を見合わせる修一と麗美。
   徹は二人の顔を見ない。
修一・麗美「・・・・」

○ 〃 屋上
徹一人。
ポケットからキーホルダーを出す。
徹「・・・」
×××
子どもの頃の麗美。
キーホルダーを子どもの徹に差し出す。
麗美「これ、徹にだけあげる(声を潜める)修一には内緒だからね」
本当にうれしそうな徹。
    ×××
徹「・・・」
麗美の声「よっ!」
振り向くと麗美が立っている。
キーホルダーを見えないようにポケットにしまう徹。
麗美「一人で物思い?似合わないね~」
苦笑する徹。
麗美「最近、元気ないんじゃん」
徹「そんなこと無いよ」
麗美「なんでも言いなさいよ。いざという時にこそ頼りになる私だから」
笑ってしまう徹。
麗美「笑っている方がいいよ、徹は」
徹「ああ」
二人で景色を見る。
麗美「いい季節だね」
徹「うん」
風が吹く。
麗美「感謝してるんだ。二人には」
徹「?」
麗美「小学校の3年の時、父が亡くなったでしょ」
徹「うん」
麗美「あのとき、徹と修一が言ってくれたこと」
徹「?」
麗美「これからは俺たちがお父さんだって」
照れ笑いの徹。
麗美「必ず、レミを守るからって」
徹「そんなことまで言った?」
麗美「おかげさまでこんなに太く育ちました(力こぶ)」
笑う徹。
麗美「だからさ、何でも言ってよ力になるからさ」
徹「・・・俺」
麗美「うん」
徹「・・・」
麗美「?」
徹「・・・俺たち、レミを幸せにしなきゃな、約束だもんな」
麗美「・・・うん」
チャイムが鳴る。
徹「行こう」
徹は照れくさいのか、さっさと行ってしまう。
残された麗美。
麗美「・・・俺じゃなくて、俺たちなんだ・・・」

○麗美の家 玄関 (夕方)
麗美が帰ってくる。
奥から、待ちかねたように和子が来る。
和子「あんた、昨日は徹ちゃんたちと映画に行ったんじゃないと?」
麗美「徹は風邪で熱出して行かなかったよ」
和子「なんでね、徹ちゃんは酒屋で働いてたってよ」
麗美「働く?」
和子「雪絵ちゃんのお母さんが見たって」
麗美「?」
和子「それと、噂なんだけど、徹ちゃんのお父さんの会社が倒産したって言うのよ」
麗美「・・・何処の酒屋さん?」
和子「大山商店だって」
麗美「お母さん、鞄お願い!」
麗美は飛び出していく。

○道 (夕方)
急ぎ足で歩く麗美。
歩きながら携帯を出す。
麗美「修一、すぐ来て」

○大山甚七商店 表 (夕方)
店先に立つ麗美。
徹の姿は見えない。
修一がやってくる。
二人して店に入っていく。

○堤防 (夕方)
自転車で配達帰りの徹。
やってくる修一と麗美。
二人に驚く徹。
徹「・・・」

○海辺 (夕方)
修一・徹・麗美
修一「何で俺たちに黙っていたんだよ」
徹「・・・もうどうしようもないんだ」
麗美「進学もあきらめなきゃいけないの?」
徹「・・・」
修一「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学金もらうとか」
徹「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で、俺まで2人は無理だよ。それに、だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が性に合っているみたいだし・・・」
麗美「だって、最近、随分成績も伸びていたじゃない ・・・」
   麗美の言葉を遮るように
徹「ま、いいじゃないか。もう決めたんだ」
  徹はにっこり笑う
修一・麗美「・・・」
麗美の声「私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかる・・・」

○学校 廊下
女の子ABが走る。

○ 〃  階段
女の子ABが走る。
その勢いに、周りの生徒も驚く。

○ 〃  修一たちの教室の前
女の子ABが走り込んでくる。
女の子たちは、修一を見つけると、つかみかかっていく。
女の子A「初音に、初音に何をしたの!」
驚く修一。
修一「どうしたの?」
   女の子Bは、その場に泣き崩れる。
女の子A「・・・初音が、・・・自分の手首を切ったの」
修一「!」
愕然とする修一。
×××
フラッシュ
廊下で恥ずかしそうに手紙を修一に渡す初音。
×××
修一「・・・」
見守るしかない麗美と徹。

○病院 廊下
立っている修一。
初音の母親が近づく。
修一は、頭を深く下げる。
初音の母「あなたが修一さん?」
修一「はい」
初音の母「初音は、まだ意識が戻らないの・・・」
修一は、初音の母親に向かって土下座する。
初音の母親は、首を横に振って修一を抱え起こす。
初音の母「あなたが悪いんじゃないのよ・・・あの子が、弱いのよ・・・」
修一「・・・」
初音の母「初音は、毎日のようにあなたのことを話してたわ・・・」
なすすべのない修一。
廊下の隅から、修一の姿を見つめる麗美と徹。

○公園
修一・徹・麗美。
麗美「あまり、自分を責めない方がいいよ」
修一「手紙の返事を出さなかった・・・俺がいい気になってたんだ・・・」
徹「修一・・・」
修一「一人にしてくれ」
修一は、二人から離れていく。
残る麗美と徹。
徹「・・・レミ、修一には、おまえが必要なんだ・・・助けてやってくれ」
麗美「徹・・・わたし・・・」
修一とは逆の方向へ離れていく徹。
一人の残される麗美。

○教室
一人でぼんやりとしている修一。
麗美の声「修一は、火が消えたようにおとなしくなった」

○帰り道
徹に追いつく麗美。
麗美「修一を見てると、いたたまれないね・・・」
徹「うん」
麗美「私たちには、何もできないのかな・・・」
徹「・・・いつもみたいに、修一のそばにいてやって」
麗美「・・・」
徹「この前の俺の時みたいに、修一を元気づけてやって」
麗美「・・・徹は?」
徹「・・・レミがそばにいてあげるのが、一番なんだよ」
徹は、すたすた歩く。
麗美「・・・」
麗美の声「・・・徹、違うよ。・・・徹」

○病院 表
修一が入っていく。

○酒屋
働いている徹。

○図書館
   勉強している麗美。
何かの思いが、頭をよぎる。
携帯をとりだし、メールを打ち始める。
携帯画面「徹、話があるの・・」
麗美「・・・」
メールを削除する。

○徹の部屋
ベットに寝ころぶ徹。
机の上にはキーホルダー。
それを見つめる徹。

○病院 表
修一が入っていく。

○ 〃 廊下
奥から初音の母親が修一に駆け寄る。
初音の母「初音の意識が戻ったの」

○ 〃 病室
   ベットには、初音がいる。
修一と母親が入ってくる。
初音が修一を認識する。
初音の頬を涙が伝う。
初音「(修一に)・・・ごめんなさい、・・・ごねんなさい」
   母親が、優しく抱きしめる。
修一「・・・」

○春

○登校風景
徹の背中をたたく麗美。
麗美「おはよう」
徹「おはよう」
麗美「徹、これ見てみて」
鞄の中から封筒を出す。
麗美「通信の大学のこと調べてみたんだ」
驚く徹。
麗美「無理強いじゃなくて、考える材料にならないかなと思って・・・」
徹「・・・レミ」
麗美の目線が止まる。
徹も見る。
登校する生徒たちの間に、修一と初音が見える。
麗美「・・・修一、本当に幸せならいいね・・・」
頷く徹。
   そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)行こうか?」
徹「ああ」
楽しげに登校する修一と初音。

○学校 一角
修一を引っ張ってくる徹。
徹「これ以上、レミを悲しませたら、絶交だからな!」
徹は言い捨てると去っていく。
修一「おい待てよ・・・」
残されたあきれ顔の修一。

○麗美の家 玄関
出かける準備の麗美。
和子「忘れ物無いわね」
麗美「もう、子どもじゃないんだから」
和子「久しぶりじゃないの3人が揃うのは」
麗美「三人だけじゃないけど・・・」
和子「いいじゃない、にぎやかな方が。だけど三郎君の家も大変ね、お別れ会に離れまで提供して」
麗美「お別れ会なんて、なんか気恥ずかしいな・・・」
和子「そんなこといいながら、泣いちゃうんだから」
麗美「まさか、冗談を。行ってきます」
和子「いってらっしゃい」

○森田家 離れ (夕)
数人のクラスメートが集まっている。
麗美もやってくる。

○ 〃  中
すでに席に着いているクラスメートたち。
   徹、三郎、雪絵、洋子、愛がいる。
徹を見つけて、となりに座る麗美。
麗美「これだけ?少ないね」
徹「もう、指宿にいない人もいるし」
麗美「修一は?」
徹「来るはずだけど」
人数を数えていた三郎。
三郎「そろそろ始めようか」
修一が入ってくる。
修一「ごめんごめん」
そのあとから、初音が入ってくる。
徹「・・・」
修一たちは、麗美たちとは離れた場所に座る。
徹「・・・」
三郎「とりあえず乾杯しましょう」
乾杯の準備が始まる。
三郎「それでは、乾杯!」
がやがやと雑談が始まる。
      ×××
修一と初音も楽しそうにしている
徹は修一たちが気になる。
麗美も、何となく気になる。
   徹が突然立ち上がり、修一に近づく。
徹「(修一に)ちょっっと来い」
修一「・・・」
麗美「・・・」
麗美も立ち上がろうとする。
しかし、となりの女の子が麗美に話しかけて機を逃す。

○ 〃  表   (夜)
修一を連れ出した徹。
徹「どういうつもりなんだよ!」
修一「何が?」
徹「レミの気持ちを考えたことがあるのか?」
修一「レミの気持ち?」

○ 〃  中 (夜)
宴会は盛り上がっている。
修一と徹が気になる麗美。
初音も同じようだ。
飲み物を取りに行く三郎。
三郎が飲み物をとる、一番端のグラスが倒れる。
こぼれたジュースが垂れていく。
その先には、コンセントがある。
   誰もそれに気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹「初音ちゃんだってかわいそうじゃないか」
修一「かわいそう?」
徹「初音ちゃんだって、同情で優しくされたってうれしいわけないじゃん!」
修一「おまえだったら、ほっとくのか?」

○ 〃  中 (夜)
コンセントにジュースが入り込む。
誰も気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹が修一の胸ぐらをつかむ。
修一をにらみつける徹。
修一は、少しずつ笑い出す。
徹「?」
修一「おまえ、何にも分かってないな」
徹「なにが!」
修一「レミの気持ちだよ」
徹「・・・」
修一「おれは、小さいときから知ってたよ」
徹「?」
修一「レミはおまえが好きなんだよ」
そんなわけないという徹の顔。
修一「レミは、いつもおまえを見ていた・・・」
徹「そんなことない」
修一「おまえって、ドジじゃん。徹には、自分がいなきゃダメだと思ってるよ」
徹「・・・」
修一「おまえ、本当に鈍感だな・・・(苦笑)一緒にいれば、すぐにわかるよレミの気持ち」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
コンセントがショートしている。
誰も気づかない。

○ 〃  表   (夜)
修一「おまえがレミを幸せにしなきゃいけないだよ」
徹「・・・」
修一「おまえだって、レミの事がスキなんだろ」
徹「・・・(頷く)」
修一「おまえからちゃんと言わないでどうすんだよ、男だろ」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
   カウンターの裏から炎が立ち上がる。

○ 〃  表   (夜)
修一「まったく、そこがおまえらしいけどな」
徹の顔に照れ笑いが浮かぶ。
修一「みんなのところに帰ろう」
頷く徹。
その時、二人が向かおうとする離れから、大きな火が見える。
修一・徹「!」
一瞬自分の目を疑う二人。
建物から炎が出る。
修一「いくぞ!」
二人は離れに向かう。
入り口近くに、飛び出してくるクラスメートたち。
初音もその集団にいる。
修一が初音を抱きかかえる。
   徹は、中に入っていく。

○ 〃  中 (夜)
徹が座敷を見ると、奥に麗美が倒れている。
徹は麗美を救出に向かう。
炎をくぐり抜け、麗美にたどり着く。
徹「レミ!」
   麗美は、徹を認識して頷くが、意識を失っていく。
徹は、麗美を抱える。
修一が駆け込んでくる。
徹のポケットからキーホルダーが落ちる。
   修一が二人にたどり着き、徹と一緒に麗美を抱え上げる。
少し離れたところに、キーホルダーが落ちているのに気づく徹。
徹「・・・」
三人で出口に向かう。
出口に近づく。
意識のない麗美。
必死の修一。
炎に包まれるキーホルダー。
徹「・・・」
×××
子どもの頃の麗美。
キーホルダーを子どもの徹に差し出す。
麗美「これ、徹にだけあげる(声を潜める)修一には内緒だからね」
本当にうれしそうな徹。
    ×××
ようやく建物の外に出る三人。
倒れ込む修一と麗美。
徹は二人の安全を確認すると、再び建物の中に消える。
他のクラスメートが、修一たちを助けに来る。

○ 〃  表   (夜)
修一に揺り起こされる麗美。
修一「レミ!」
麗美の意識が戻る。
背後では、離れが燃えている。
麗美「・・・修一?私、助かったの?」
頷く修一。
麗美「(気づいて)徹は?」
修一「徹もいるよ」
   修一が振り返る。
そこには誰もいない。
修一「徹!」
麗美「徹・・・」
   麗美の肩を抱く修一。
離れが炎に包まれて行く。
F.O
○お墓
徹の墓の前に佇む、麗美と修一。
修一「あのとき、徹は何か言わなかったか?」
麗美「・・・何も」
修一「徹は俺に言ったんだ」
麗美「?」
修一「おれは、レミがスキだって」
麗美「・・・」
麗美の目に涙があふれてくる。
F.O
○マンション 一室
冒頭の親子。
母親「その人は・・・(少し時間を置いて)お母さんのとても大好きな、生まれて初めて好きになった人だったの」
   子供たちは照れくさそうに顔を見合わせる。
   母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
   FINの文字が空から降りてくる+

アクターズファクトリー、サンミュージックコラボ作品

アクターズファクトリー、サンミュージックのご協力のもと制作する「トリオ」の撮影日がきまりました。4月27日5月3日5日の3日間でほぼ撮り終わるつもりで動いています。
今回はアクターズファクトリーと脚本段階から打ち合わせ、なんとかその顔が見えてきました。
出演者はアクターズファクトリーから1人とサンミュージックから2人、指宿商業高校から2人、頴娃高校から2人、宿ムービープロジェクトから6人、スタッフは指宿商業高校から2人、指宿ムービープロジェクトから5人という大所帯です。

今回はとにかくプロの方々、あるいはプロを目指す方々との撮影なので、色々教えて頂きながらすすめていきたいと思っています。
使用機材はアクターズファクトリーから持って行きます。カメラはなんと2800000円。

先日指宿ムービープトジェクとアクターズファクトリーの神園さんと意見を戦わせてやりたいでしょう。

二人のキズナスカパーへ

やっと編集に編集を重ね、音声、映像をテレビに映してもいい段階まで整いました。もう一回チェックをしたらスカパーの地方の映像ばかりを取り扱うインターローカル株式会社に向けて送り出します。

みなさん見てくれるんでしょうか。そしてその評価は?とにかく第一作なのでかなり稚拙ですがわれわれにとっては大事な子供のような作品です。みなさんどうぞみてください。

2008年4月16日 (水)

トリオ 修正分

今回の監督が書き直した脚本です。いかがでしょうか

○ 空
雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。
カメラは雲を抜けて、ある学校へ降り、教室へと移る。

○教室
  教壇に立つ修一と徹。
  二人の漫才をクラスの中が見ている。
徹が顔をくしゃくしゃにして、百面相をやっている。
呆れた顔で見ている修一。
修一「おまえ、何やってるの?」
徹「何って、この窓に映っている、自分の顔がおもしろいなと思って」
修一「おまえって変わってるよな・・・」
徹「そお?」
修一「絶対変だよ」
大爆笑のクラスメート。
その中の麗美。
笑っている。
先生の声「はい、そこまで。おふざけはおしまい」
先生が入ってきて、修一と徹をたしなめる。
クラスメートも三々五々に席に着く。
先生「徹、放課後、職員室に来い」
徹「えっ、俺だけ?」
先生は、徹の問いを無視して、教科書を開く。
麗美が声を潜めて、
麗美「徹、何やったの?」
徹「さあ?」
修一「ドジ」
授業を受ける修一、徹、麗美。
麗美の声「修一と徹と私は、幼稚園からの幼なじみ。高校生になった今でも、不思議なくらい仲がいい」

○校庭 放課後
クラブ活動が始まっている。

○職員室
先生の前に立っている徹。
先生「本当に就職でいいのか?」
頷く徹。
先生「親御さんも、当然知ってるんだよな」
徹「・・・はい」
先生「ず~と、進学って言ってたから、驚いたんだよ」
徹「・・・」

○校舎 片隅
待っている修一と麗美。
   通りかかる女友達雪絵、洋子、愛。
雪絵「レミ、帰らないの?」
麗美「徹を待ってるの」
洋子「バイバイ」
麗実「バイバイ」
校舎から出てきた徹。
修一と麗美に気づいて近づいていく。
   女友達とすれ違う徹。
女友達の会話が耳に入る。
愛「あの二人、ホントにお似合いよね」
雪絵「学校中のあこがれの人が恋人か、うらやましいなぁ」
立ち止まる徹。
その会話が、修一と麗美の事だと気づく。
徹「・・・」
修一の声「おそい、徹」
我に返る徹。
手を振る修一と麗美。
いつもの笑顔になる徹。

○路
ふざけ合いながら帰る三人。
麗美の声「楽しい時間が、永遠に続けばいいと思っていた・・・」
夕日に映える三人のシルエット。

○メインタイトル
「トリオ」

○コンビニ レジ近く (夜)
徹が店長らしき人と話している。
無理だという風に断られている。

○修一の家 外観 (夜)

○ 〃   居間 (夜)
ゲームに夢中の修一。
夕食の後かたづけの母親。
母親「とても受験生の生活態度とは思えないわね」
無視している修一。
母親「東大でも大丈夫だって先生のお墨付きだから、心配はしてないけど・・・勉強している振りでもいいから、やってくれない」
無視している修一。
母親「そうそう、映画のチケットが手に入ったんだけど、行く?」
その言葉に初めて反応する修一。
修一「何の映画?」
母親「さあ、その袋に入ってるから見てみたら」
いそいそと封筒を開ける修一。
修一「すげぇ、スピルバーグじゃん」
母親「徹君や麗美ちゃんと行ってきたら?」
修一「やったー」

○麗美の部屋  (夜)
風呂上がりの麗美。
携帯メールに気づく。
携帯画面。
「勉強にも飽きただろ。明日、みんなで映画に行かない?」修一

○大山甚七商店 (夜)
店主と話している徹。
店主「じゃあ、明日から頼むよ」
徹「よろしくお願いします」

○ 〃   表  (夜)
出てくる徹。
メールが来る。
携帯を開ける徹。
「明日、みんなで映画に行かない?レミは行くって」修一
徹「・・・」
×××
フラッシュ
校庭で徹を待っている修一と麗美。
女友達の声「あの二人、ホントにお似合いよね」
×××
徹「・・・」
携帯をしまうと、夜の闇の中に消えていく徹。

○指宿市街
朝の風景

○指宿駅前
待っている修一と麗美。
 修一にメールが来る。
修一「徹だ、なにやってんだよまったく」
メールを開く修一。
修一「風邪で高熱出して行けなくなったって・・・」
麗美「(心配顔)大丈夫かな」
修一「どうする」
麗美「・・・仕方ないから二人で行く?」
修一「そうだな、チケットもったいないし」
麗美「・・・」

○鹿児島市内 映画館前
看板の前にたたずむ修一と麗美。
帰りの列車の中の二人。
麗美の声「映画は面白かったけど、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった・・・」

○学校 校門  (朝)
生徒たちが登校してくる。

○ 〃 教室
入ってくる徹。
駆け寄る麗美と修一。
麗美「徹、大丈夫なの」
修一はすぐに徹の額に手を当てる。
修一「熱ちっ!」
苦笑する徹。
徹「なんでもないよ」
修一「おまえは身体が資本なんだから、大事にしろよ」
女の子二人が修一に近づく。
女の子A「修一さん、あの・・・お話があるんだけど」
修一「?」
女の子B「ちょっといいですか」
修一を廊下に引っ張っていく女の子たち。
麗美「・・・」
徹「・・・」
廊下で別な女の子(初音)から手紙を受け取る修一が見える。
麗美「またラブレター?」
徹「今月、何通目だ?」
麗美「卒業が近いから、焦ってる?」
   麗美はあきれ顔。
そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)どうかした?」
徹「(慌てて)別に」
平然とした顔で帰ってくる修一。
麗美「修一、ちゃんと返事書いてるの?」
修一「まあ、たまに・・・」
麗美「罪作りだね」
修一「(徹に)それより、いいネタ思いついたんだ。今日の夕方ネタ合わせしようぜ」
徹「・・・ごめん、用事があって・・・」
徹の意外な答えに顔を見合わせる修一と麗美。
   徹は二人の顔を見ない。
修一・麗美「・・・・」

○ 〃 屋上
徹一人。
麗美の声「よっ!」
振り向くと麗美が立っている。
麗美「一人で物思い?似合わないね~」
苦笑する徹。
麗美「最近、元気ないじゃん」
徹「そんなこと無いよ」
麗美「なんでも言いなさいよ。いざという時にこそ頼りになる私だから」
笑ってしまう徹。
麗美「笑っている方がいいよ、徹は」
徹「ああ」
二人で景色を見る。
麗美「いい季節だね」
徹「うん」
風が吹く。
麗美「感謝してるんだ。二人には」
徹「?」
麗美「小学校の3年の時、父が亡くなったでしょ」
徹「うん」
麗美「あのとき、徹と修一が言ってくれたこと」
徹「?」
麗美「これからは俺たちがお父さんだって」
照れ笑いの徹。
麗美「必ず、レミを守るからって」
徹「そんなことまで言った?」
麗美「おかげさまでこんなに太く育ちました(力こぶ)」
笑う徹。
麗美「だからさ、何でも言ってよ力になるからさ」
徹「・・・俺」
麗美「うん」
徹「・・・」
麗美「?」
徹「・・・俺たち、レミを幸せにしなきゃな、約束だもんな」
麗美「・・・うん」
チャイムが鳴る。
徹「行こう」
徹は照れくさいのか、さっさと行ってしまう。
残された麗美。
麗美「・・・俺じゃなくて、俺たちなんだ・・・」

○麗美の家 玄関 (夕方)
麗美が帰ってくる。
奥から、待ちかねたように和子が来る。
和子「あんた、昨日は徹ちゃんたちと映画に行ったんじゃないと?」
麗美「徹は風邪で熱出して行かなかったよ」
和子「なんでね、徹ちゃんは酒屋で働いてたってよ」
麗美「働く?」
和子「雪絵ちゃんのお母さんが見たって」
麗美「?」
和子「それと、噂なんだけど、徹ちゃんのお父さんの会社が倒産したって言うのよ」
麗美「・・・何処の酒屋さん?」
和子「大山商店だって」
麗美「お母さん、鞄お願い!」
麗美は飛び出していく。

○道 (夕方)
急ぎ足で歩く麗美。
歩きながら携帯を出す。
麗美「修一、すぐ来て」

○大山甚七商店 表 (夕方)
店先に立つ麗美。
徹の姿は見えない。
修一がやってくる。
二人して店に入っていく。

○堤防 (夕方)
自転車で配達帰りの徹。
やってくる修一と麗美。
二人に驚く徹。
徹「・・・」

○海辺 (夕方)
修一・徹・麗美
修一「何で俺たちに黙っていたんだよ」
徹「・・・もうどうしようもないんだ」
麗美「進学もあきらめなきゃいけないの?」
徹「・・・」
修一「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学金もらうとか」
徹「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で、俺まで2人は無理だよ。それに、だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が性に合っているみたいだし・・・」
麗美「だって、最近、随分成績も伸びていたじゃない ・・・」
   麗美の言葉を遮るように
徹「ま、いいじゃないか。もう決めたんだ」
  徹はにっこり笑う
修一・麗美「・・・」
麗美の声「私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかる・・・」

○学校 廊下
女の子ABが走る。

○ 〃  階段
女の子ABが走る。
その勢いに、周りの生徒も驚く。

○ 〃  修一たちの教室の前
女の子ABが走り込んでくる。
女の子たちは、修一を見つけると、つかみかかっていく。
女の子A「初音に、初音に何をしたの!」
驚く修一。
修一「どうしたの?」
   女の子Bは、その場に泣き崩れる。
女の子A「・・・初音が、・・・自分の手首を切ったの」
修一「!」
愕然とする修一。
×××
フラッシュ
廊下で恥ずかしそうに手紙を修一に渡す初音。
×××
修一「・・・」
見守るしかない麗美と徹。

○病院 廊下
立っている修一。
初音の母親が近づく。
修一は、頭を深く下げる。
初音の母「あなたが修一さん?」
修一「はい」
初音の母「初音は、まだ意識が戻らないの・・・」
修一は、初音の母親に向かって土下座する。
初音の母親は、首を横に振って修一を抱え起こす。
初音の母「あなたが悪いんじゃないのよ・・・あの子が、弱いのよ・・・」
修一「・・・」
初音の母「初音は、毎日のようにあなたのことを話してたわ・・・」
なすすべのない修一。
廊下の隅から、修一の姿を見つめる麗美と徹。

○公園
修一・徹・麗美。
麗美「あまり、自分を責めない方がいいよ」
修一「手紙の返事を出さなかった・・・俺がいい気になってたんだ・・・」
徹「修一・・・」
修一「一人にしてくれ」
修一は、二人から離れていく。
残る麗美と徹。
徹「・・・レミ、修一には、おまえが必要なんだ・・・助けてやってくれ」
麗美「徹・・・わたし・・・」
修一とは逆の方向へ離れていく徹。
一人の残される麗美。

○教室
一人でぼんやりとしている修一。
麗美の声「修一は、火が消えたようにおとなしくなった」

○帰り道
徹に追いつく麗美。
麗美「修一を見てると、いたたまれないね・・・」
徹「うん」
麗美「私たちには、何もできないのかな・・・」
徹「・・・いつもみたいに、修一のそばにいてやって」
麗美「・・・」
徹「この前の俺の時みたいに、修一を元気づけてやって」
麗美「・・・徹は?」
徹「・・・レミがそばにいてあげるのが、一番なんだよ」
徹は、すたすた歩く。
麗美「・・・」
麗美の声「・・・徹、違うよ。・・・徹」

○病院 表
修一が入っていく。

○酒屋
働いている徹。

○図書館
   勉強している麗美。
何かの思いが、頭をよぎる。
携帯をとりだし、メールを打ち始める。
携帯画面「徹、話があるの・・」
麗美「・・・」
メールを削除する。

○病院 表
修一が入っていく。

○ 〃 廊下
奥から初音の母親が修一に駆け寄る。
初音の母「初音の意識が戻ったの」

○ 〃 病室
   ベットには、初音がいる。
修一と母親が入ってくる。
初音が修一を認識する。
初音の頬を涙が伝う。
初音「(修一に)・・・ごめんなさい、・・・ごねんなさい」
   母親が、優しく抱きしめる。
修一「・・・」

○春

○登校風景
徹の背中をたたく麗美。
麗美「おはよう」
徹「おはよう」
麗美「徹、これ見てみて」
鞄の中から封筒を出す。
麗美「通信の大学のこと調べてみたんだ」
驚く徹。
麗美「無理強いじゃなくて、考える材料にならないかなと思って・・・」
徹「・・・レミ」
麗美の目線が止まる。
徹も見る。
登校する生徒たちの間に、修一と初音が見える。
麗美「・・・修一、本当に幸せならいいね・・・」
頷く徹。
   そんな麗美の表情を盗み見る徹。
徹「・・・」
麗美「(徹に気づいて)行こうか?」
徹「ああ」
楽しげに登校する修一と初音。

○学校 一角
修一を引っ張ってくる徹。
修一「何なんだよ」
徹「どういうつもりなんだよ!」
修一「何が?」
徹「レミの気持ちを考えたことがあるのか?」
修一「レミの気持ち?」
徹「レミはおまえのことが・・・」
修一「おまえ何言ってるんだよ」
徹「俺たち・・いや、おまえがレミを幸せにしないといけないんだよ」
修一「なんで俺なんだよ」
徹「おまえでないといけないんだよ」
修一「徹、落ち着けよ」
徹「これ以上、レミを悲しませたら、絶交だからな!」
徹は言い捨てると去っていく。
修一「おい待てよ、レミは・・・」
残されたあきれ顔の修一。

○麗美の家 玄関
出かける準備の麗美。
和子「忘れ物無いわね」
麗美「もう、子どもじゃないんだから」
和子「久しぶりじゃないの3人が揃うのは」
麗美「三人だけじゃないけど・・・」
和子「いいじゃない、にぎやかな方が。だけど三郎君の家も大変ね、お別れ会に離れまで提供して」
麗美「お別れ会なんて、なんか気恥ずかしいな・・・」
和子「そんなこといいながら、泣いちゃうんだから」
麗美「まさか、冗談を。行ってきます」
和子「いってらっしゃい」

○森田家 離れ (夕)
数人のクラスメートが集まっている。
麗美もやってくる。

○ 〃  中
すでに席に着いているクラスメートたち。
   三郎、雪絵、洋子、愛もいる。
雪絵を見つけて、となりに座る麗美。
麗美「これだけ?少ないね」
雪絵「もう、指宿にいない人もいるし」
麗美「修一と徹は?」
雪絵「来るはずだけど」
人数を数えていた三郎。
三郎「そろそろ始めようか」
修一が入ってくる。
修一「ごめんごめん」
そのあとから、初音が入ってくる。
麗美「・・・」
修一たちは、麗美を見つけて近づく。
修一「ここいい?」
頷く麗美。
麗美のとなりに座る修一。
三郎「とりあえず乾杯しましょう」
乾杯の準備が始まる。
三郎「それでは、乾杯!」
がやがやと雑談が始まる。
   遅れて入ってくる徹。
入り口近くに座る徹。
麗美と修一、初音に気づく徹。
   修一と初音も楽しそうにしている
麗美は徹に気づいて手を振る。
   徹は修一たちが気になる。
徹が突然立ち上がり、修一に近づく。
徹「(修一に)ちょっと来い」
修一「・・・」
麗美「・・・」
麗美も立ち上がろうとする。
しかし、となりの女の子が麗美に話しかけて機を逃す。

○ 〃  表   (夜)
修一を連れ出した徹。
修一をにらみつける徹。

○ 〃  中 (夜)
宴会は盛り上がっている。
修一と徹が気になる麗美。
初音も同じようだ。
飲み物を取りに行く三郎。
三郎の足が、鍋のコンロから伸びたガスホースに引っかかってホースがボンベから   抜けてしまう。
ボンベが離れているために、誰もそれに気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹「初音ちゃんだってかわいそうじゃないか」
修一「かわいそう?」
徹「おまえ、レミのことスキなんだろ?」
修一「?」
徹「初音ちゃんだって、同情で優しくされたってうれしいわけないじゃん!」
修一「おまえ、何言ってるんだ?」

○ 〃  中 (夜)
ボンベからガスが漏れ続ける。
誰も気づかない。

○ 〃  表   (夜)
徹が修一を殴る。
倒れ込む修一。
修一は、少しずつ笑い出す。
徹「?」
修一「おまえ、何にも分かってないな」
徹「なにが!」
修一「レミの気持ちだよ」
徹「・・・」
修一「おれは、小さいときから知ってたよ」
徹「?」
修一「レミはおまえが好きなんだよ」
そんなわけないという徹の顔。
修一「レミは、いつもおまえを見ていた・・・」
徹「そんなことない」
修一「おまえって、ドジじゃん。徹には、自分がいなきゃダメだと思っているよ」
徹「・・・」
修一「おまえ、本当に鈍感だな・・・(苦笑)一緒にいれば、すぐにわかるよレミの気持ち」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
ボンベからガスが漏れ続ける。
誰も気づかない。
雪絵がコンロの火が消えているのに気づく。
雪絵「消えてる」

○ 〃  表   (夜)
修一「それに、初音とはちゃんとつきあってるよ。同情なんかじゃなくて・・・」
徹「じゃあ・・・」
修一「おまえからちゃんとレミに言わないでどうすんだよ、男だろ」
徹「・・・」

○ 〃  中 (夜)
   雪絵がコンロの点火スイッチをひねる。
つかない
もう一度スイッチをひねろうとする。

○ 〃  表   (夜)
立ち上がる修一。
修一「まったく、殴られ損だな」
徹の顔に照れ笑いが浮かぶ。
修一「みんなのところに帰ろう」
頷く徹。
その時、二人が向かおうとする離れから、大きな火柱と同時に爆発が起こる。
修一・徹「!」
一瞬自分の目を疑う二人。
建物から炎が出る。
修一「いくぞ!」
二人は離れに向かう。
入り口近くに、飛び出してくるクラスメートたち。
初音もその集団にいる。
修一が初音を抱きかかえる。
   徹は、中に入っていく。

○ 〃  中 (夜)
徹が座敷を見ると、煙に包まれた奥に麗美が倒れている。
徹は麗美を救出に向かう。
煙をくぐり抜け、麗美にたどり着いた刹那。
火のついた襖が二人の上に落ちてくる。
麗美をかばって、自分の背中で襖を受け止める徹。
修一が駆け込んでくる。
麗美「徹!」
徹が煙を吸い込み、咳き込む。
目も涙であまり見えない。
   修一が二人にたどり着き、徹を助けようとする。
徹「修一、レミを頼む!」
修一「馬鹿言うな」
徹「俺にもカッコつけさせてくれよ」
修一「・・・」
徹「このままじゃみんな死んじゃう」
   徹は麗美を見る。
麗美「いや!」
徹「・・・レミ・・・レミ、スキだったよ・・・」
修一「・・・馬鹿かおまえは!」
   
○病室
ギブスの足をたどっていくと包帯で顔中を巻かれた徹。
照れ笑いで、満面の笑み。
ベッドの傍らには、麗美。
修一もいる。
徹「もう、だめかと思った」
修一「ガスが爆発して、室内はむちゃくちゃだったけど、火はすぐに消えたから」
麗美「徹は本当に大げさなんだから」
徹「反省してます」
修一「あのとき、おまえレミに何か言ってたよな」
徹「えっ?」
麗美「そうそう」
修一「なんて言ったんだ?」
徹「(ごまかそうと)なんか言ったか?俺」
麗美「私も聞きたい」
徹「マジで?」
頷く麗美。
にやにやする修一。
その時、ドアが開き花瓶に花を生けた初音が入ってくる。
徹「あっ、ありがとう初音ちゃん」
修一「そうじゃないだろ」
麗美「はい、大きな声でもう一度言って」
徹「勘弁してよ~」

○空
   4人の笑い声が響く。 
   FINの文字が空から降りてくる


太平次 旅立ち

  • 216
    指宿ムービープロジェクト制作の6つめ(名義は7作目)の映像は指宿まるごと博物館と共同で制作する「TAHEIJI旅立ち」 幕末の指宿に生まれ、海上王として花開き、日本の長者番付でトップになり、島津藩の逼迫した財政を立て直し、ついに明治維新へと舵を切らせた希代の英雄、濱崎太平次を多くの資料や聞き書きによって脚本化し、念願のドラマを今年造ります

好奇心の漂流記

  • 打ち寄せる青い波
    2010年7月からクランクインした「好奇心の漂流記」もやっとクランクアップが見えて来ました。とは言え、今日も「見た目」「イメージ」「・・・」を撮影に1人うろうろ、してる人物がいます。今年こそは指宿市民会館で上映できると張り切っています。このアルバムはブログで紹介できなかった様子をそのままお見せしています.

ふるさとCM撮影

  • 菜の花畑で
    3月30日、春休み最後の日を利用して、菜の花が最後まで残った池田湖の菜の花畑をお借りして撮影しました。締め切りは今年9月ですが、菜の花がテーマなのでいち早く撮影しました。なんと1日で。

5年後の縁結び

  • Pict0095
    2008年9月7日日曜日クランクアップの日。今まで携わってくれた方全員は集まれませんでしたが、中学生を中心に知林ヶ島が見える海岸に集合しました。最後の撮影はまた、大急ぎで行われ、なんとか撮り終わりました。この後、記念撮影の後、制作サイドで用意した記念品を配り、主演の宮田絵里花 さんと若松大義くん、それに最年少の輝帆ちゃんとひなちゃんに花束贈呈をしました。絵里花ちゃんたちはサプライズとして、みんなで色紙を書いて制作統括に渡し、統括は目を潤ませるといった1シーンもありました

トリオ撮影日記

  • Pict0665
    指宿ムービープロジェクト実験ドラマ「トリオ」の撮影風景です。たった6日間の軌跡です。しっかり、楽しんで、たくさんの思い出を残し、良い映画を作りたいです。

今までのナイスショット

  • Dsc00348
    今まで撮影した中、あるいは、スチールを撮りに行った時のナイスしょっと等載せました。この中からアイドルが生まれるかもね

入院中の望美

  • Photo_1
    ヒロイン;望美が事故に遭い入院してるのがこの病院、最初の話では鹿児島市で事故に遭い、救急車で鹿児島市内の病院に運ばれ、指宿市内の病院に転院という設定でしたが、救急車が指宿市内まで運んでくれたことになり、この南記念クリニックで撮影させていただくことになりました。というのはカメラマンの樋園さんがここで理学療法士として働いているため。先生その節はお世話になりました。

事故シーン

  • Photo
    指宿中央自動車学校と鹿児島中央駅キャンセビル横で撮影した事故シーンの写真 役者・スタッフを前に前説をするむっちゃん、寒さの中をじっと耐えるエキストラの面々、等見所充分。とはいえやはり、血だらけで横たわる望美嬢の悲惨さに目をつぶることはできません。 この日は2つの街が現場なのと大勢の方に協力を頂いているのでもう、大変でした。雨も降ったりやんだり、突然晴れたり、もう、どっちかにしてくれ、撮影できないよ
フォトアルバム

指宿ムービープロジェクト関連サイト

  • FB  指宿ムービープロジェクト
    指宿市を舞台に映画作りをしています。指宿が生んだ幕末の豪商、浜崎太平次と指宿に伝わる篤姫の話しを映像にしました
  • 指宿ムービープロジェクト公式ホームページ
    指宿ムービープロジェクト実行委員会のすべてを掲載しています
  • 指宿市役所
  • いぶすき菜の花マラソン実行委員会
    新年第二日曜日に指宿市内で行われるマラソン大会。沿道には早咲きの菜の花が咲きそろい、市民が応援する、おもてなしのマラソン大会来年で29回うぃ数える、14,000名を超える参加者がある。
  • 平成版IT湯治
     湯治という営みは、まだ病院や医学の知識も無い遠い昔から、人々が元気になる為の手段として有りました。 労働や、日常の様々なストレスの中で疲れた心と体を、薬でなくとも温泉や自然、静かな環境などが癒してくれることを、人々はその体験から知っていたのです。  この体感的に感じていた温泉の湯治効果を、現代のIT技術で、目で見て判るかたちで知り、それを観光や日常の健康づくりに活かそうという試みが、指宿温泉で始まりました。  それが「平成版IT湯治」です。