トリオ
現在、指宿ムービープロジェクトの番外編を試験的に制作しようとしています。原作脚本がこちら、撮影しますがその監督が脚本をかいたものはこの後に「徹(トリオ)」で出てきます。2つ読み比べてご意見をお待ちします。
「トリオ」
晴れ渡った空の元、白い洗濯物が翻る、典型的な幸せな家庭の午後の風景。白いシーツや子供の服を干す若い主婦、歳は30前半。その絵からカメラが動き、縁側かサンルームに2人の子供がアルバムを見ている。女の子は小学校低学年、男の子は年長組くらい。
男の子
「あれ、この人僕と同じ名前だ。」
女の子
「ほんとだ、徹ってかいてある」
男の子
「お母さーん、お父さんとお母さんと一緒に写ってるこの人だーれ」
母、洗濯物を干す手を休め、子供たちのところに歩く。
「その人はお父さんの大親友、とても大事な人だったの」
女の子
「お母さんは?」
母
「お母さん?そうねえ(少し時間を置いて)母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。雲が写り、空は雲の形を重ねながら降りてくる。カメラは降りて来て、ある学校へ降り、教室へと移る。ディゾルブ。
タイトルバックとテーマ音楽
教室は騒がしく、教壇に2人の男子生徒がふざけている。背の低い方がある教師の物まねをすると背の高い方がそれに答えて怒られる生徒の役をする。それに答えて教室中が湧く。ドアが勢いよく開かれると今物まねをされていた教師が入ってくる。
生徒たちは我先に席に付き、教師はいやはや、と言った感じで授業を始める。
ナレーション;麗美
修一は受験戦争とは関係ない秀才、学年トップの実力は東大だって恐れない成績。人は修一を指宿が生んだ奇跡、有史始まって以来の頭脳と呼ぶ。しかもその外見といったら全ての女の子が告白せずにいられない格好良さ、神の平等もへったくれもあったもんじゃない。
徹はいわゆる普通の高校生、見てくれだってそれほど良くも悪くもない。成績は中の中、しっかり勉強しなければ授業にさえついていけない、しかるに親は、毎日「勉強、勉強」のリフレインだ。でも、二人ともお笑いがどうだと言われてもただふざけるのが好きなのと小さな頃からそうやってすごしてきただけなのだ。
みんなと同じように笑いながら二人を見ている麗美
ナレーション;麗美
私は麗美、レイミーと読む。外国かぶれの親が外国人の友達ができても呼びやすい名前をつけたんだそうだ。二人の幼なじみと一緒に馬鹿ばっかりやっていたかと言うと、幼稚園の頃から、私は二人からまるでお姫様のように扱われていた。だからと言うわけではないけど、二人とも大好きだ。だれにも内緒だけど、私は密かに一人の方に強い片思いをしている。絶対だれにも話さないつもりだ、だってきっとだれでも笑うに違いないから。
エピソード1
ナレーション;麗美
「ある日の学校帰り、3人は太平次公園で鞄をあけて、いつものように宿題をやっていた。3人でやると修一がいるおかげで早く片付くのだ。図書館や、お互いの家でやろうものなら、親や、同級生が目を吊り上げて怒るだろうから。
徹
「あ、まずい、去年卒業した先輩たちだ、たちが悪いから、気をつけてな」
山田
「おお徹、お前勉強してんのか、がらにあわないぞー」
松本
「可愛い女の子とカッコいいお兄ちゃんといっしょにか、」
山崎
「おれたちどこも行くとこなくて今から遊びにでも行こうかって言ってたんだけど金がないんだ」
山田
「お前勉強が急がしそうだから、金だけ渡せよ、おれたちが稼いできて後で返すから」
3人笑う。
修一、前に出て行こうとするのを徹が手をつかんで止める。
徹
「わかりました、山田さん、少ししかないけど、これでお願いします。」
山田、財布を受け取る、
修一
「ちょっと」
徹
「良いから、麗美がいるからつれて帰ってくれ、俺すぐ追いつくよ」
山崎
「お前ら何言ってんだ、その子は借りて行くよ」
徹
「走れ修一」と言うと、「走れ修一」と言うと、追いかけようとする山崎に足を掛ける。
山田が徹につかみかかる、数メートル走っていた麗美と修一。後を振り向くと走って行って修一は山田に体ごとぶつかり、徹を離させる。
5人取っ組み合い。麗美は回りを見回すが、誰もいない。
麗美
「おまわりさーん、あ、おまわりさん、こっちこっち、こっちです。」
山田たち、慌てて走り去る。
顔中殴られ、衣服が乱れている、徹と修一。大笑いする二人、心配そうに駆け寄る麗美、二人の笑いにつられて笑い出す。
エピソード2
とあるファミリーレストランで(BGMはクリスマスソング、テーブルに小さなツリー)
ナレーション;麗美
そろそろ年末が近づき、進路が決まった人も出始めた。でも女の子はクリスマスに一緒に過ごす相手の事で頭がいっぱい、3人あつまればカシマしい女の子が私を含めて4人クリスマスプレゼントを買いに鹿児島市内に出かけた。
雪絵
「レミ(悲しいことだが友人はレイミーと親が期待した呼び方では呼んでくれない)は何買うの、修一君は何もらっても喜んでくれるから悩まなくても良いから良いよね。」
洋子
「だよねえ、あんなのがどうやったら捕まえられるのかな。運が良いとしか言いようがないよね。レミはクラス切っての美人の橘さんには少し負けてるもんね」
麗美
「ちょっとちょっと、なんで私が橘さんと比べられるの、それにどうして私が修一にプレゼントしなきゃならないの?」
愛
「またまたあ、隠さなくっても良いよ、みんな知ってるから。」
雪絵
「そうそう、なぜかレミと修一君は公然の2人なんだよね、だれも立ち入れない」
洋子
「でも徹は二人の間にうろうろしてるよね、良い奴なんだけど、どうも空気が読めないんだよね」
麗美
「全然、違う。3人でいつも遊んでるんだよ。修一は恋人じゃないよ」
3人
「えーっ、」
エピソード3
ナレーション;麗美
受験勉強で疲れきった脳に少し、お休みをあげようと修一が正月映画を3人で見に行こうと誘ってくれた。割引のチケットが手に入ったそうだ。
大喜びで約束の時間に指宿駅に向かう麗美、修一が困った顔で構内のベンチに座っている。
修一
「徹が風邪で高熱出して行けなくなったってメールが来たんだ。」
麗美
「じゃ、仕方ないから二人で行く?」
修一
「そうだな、チケットもったいないし」
ナレーション;麗美
映画はスピルバーグの最新作、面白かったが、なんだか白いご飯に味のないふりかけをかけて食べたような、よくわからない一日だった。
帰宅して麗美宅
和子(麗美の母)
「今日急に山中さんちで手作りの味噌を作る会があって行ったんだけど一緒に映画に行ってたはずの徹君がお母さんに手伝わされてたよ。あんた暇だったらこっちに来て手伝いなさいって言われて」
麗美
「徹は風邪で熱出して寝てたはずだけど?」
和子
「なんでね、ぴんぴんして働いてたよ」
次の日の学校、朝くるなり麗美は登校して来たばかりの徹の席に行く
麗美
「徹、昨日何故映画来なかったの?3人で行こうって、私、楽しみにしてたのに
徹
「ま、いいじゃないか」
弁解もなにもありゃしない。
ナレーション;麗美
みんな進路がほぼ決まりゆっくりした雰囲気が流れ始めた頃、徹は急に進学を取りやめ、就職すると言い出した。徹のお父さんの会社が倒産して大学に行く余裕がなくなったと言う。あまりの急な事に私は驚き、修一とともになんとか方法は無いか考え直すように迫った。
3人は徹のバイト先の酒屋で会話(大山甚七商店)
修一
「働きながらでも大学行く方法はあるよ、徹。夜バイトするか、昼間働いて夜学に行くか。それとも奨学資金もらうとか」
徹
「そんな程度じゃとても足りないらしい。兄貴が来年卒業で俺まで2人は無理だよ。だいたい俺そんなに頭よくないし、勉強するより働く方が世の中のためかな、なんてな」
ナレーション;麗美
いつもの笑顔を見せた徹だったがやっぱり少し元気がない。最近勉強して随分成績も伸びていただけに本当は徹は相当悔しいはずだ。私、小さな頃から徹が我慢している顔は良くわかるんだ。あいつ、突然、妙に明るく笑うから。
学校を撮影
ナレーション;麗美
修一の周りで動きがあった。別のクラスの女の子が修一に告白したが、修一は好きな人がいると断ったそうだ。女の子の名前は村上初音さん、そこそこ目立つ子で自信があったようだが振られてかなり落ち込み、その子のクラスだけでなく校内でもちょっとした事件になった。学校に来なくなり、自室にとじこもったまま出てこなくなってしまった。
校舎の隅に立つ修一、下を向いて何事か離す初音。
修一は責任を感じたが、どうしようも無い事なので、クラス委員の修一は家に行って学校にくるように伝えたそうだ。
翌週から初音さんは登校して一段落したように見えた。
季節を表すイメージ、桜。
ナレーション;麗美
私たちは一人の落伍者も出さず卒業式を迎えた。そして仲の良い者たちだけでお別れ会を催す事になった。家が焼酎会社を営む森田三郎が家族で使っている小さな小屋を提供することになり、私たちは修一、徹、三郎、クラスのおしゃべり仲間の雪絵、洋子、愛、そして修一の案で例の女の子、初音も呼ばれた。みんなと少しずつ話し初めていて、すこし心を開くようになっていたから。
雪絵
「修一はやっぱり国立かあ、凄いよね、で、将来は官僚?」
修一
「あんなつまんないもんになるわけないよ、やっぱ俺はアーティスト?」
洋子
「無理無理、修一はスポーツも勉強も、お笑い系も何でもできるけど、どういうんだか絵は幼稚園並み、歌は音痴だからねえ」全員(笑)
修一
「これからぱっと才能が開花するんだって、三郎は東京の私大だったよな、うちの徹をお願いしますね(笑)」
麗美
「面白い事は面白いけど、なんの取り柄もないから。面倒見てね」
徹
「こらこら、これから大会社の社長になろうという若者になんてこというんだ。三郎なんかあったら相談に来いよ、ま金はないけど」
全員(笑)
会は何事もなく進み、と言っても昔話やこれからの事をだらだら話しただけだったが、話しが恒例の恋愛話しになる頃は少し雲行きが怪しくなったので、私は軌道修正しようと音楽の話しや映画の話しを向けた。それから修一が徹に3人でいくことになっていた映画に話しが及んだ。
愛
「卒業までに結構カップル生まれたけど、私たちはとうとうだめだったね。全部友達で終わった、はああ。」
三郎
「橘さん結局だれとつき合ったのかな、」
雪絵
「男子はみんな橘さん狙いだったらしいよね、全く、こんな可愛いのがいるってのに(笑)」
麗美、話題を変えようと焦りながら早口で話しに入る。
「ああ、そういえば映画も良く見に行ったよね。最近は日本の良いのもあるけど、やっぱり私はハリウッドかな、はは。愛は韓流だっけ、やっぱり」
修一
「映画と言えば、徹、お前なんで正月来なかったんだ。麗美と二人で長い事寒空の下で待ってたんだぞ」
徹
「あ、ごめん。別に、ま、良いじゃないか、あの日は色々忙しくて、本当に風邪気味だったんだよ。見たかったんだけどなあ」
初音
「気を使ったんでしょう?二人に」
麗美
「え」
徹
「いや別にそんな事無いよ」
初音
「いいえ気を使ったのよ、修一君がレミを好きな事一番知ってるしね、もう3年だし、大人の付き合いをしてもらいたいって親友なら思うわよね。徹君も可哀想なものよ、決結構可愛いレミを好きかも知れないけど、修一くんが相手じゃ結果は見えてるし、それに2人も徹君も茶番にけりをつけたかったんじゃないの?仲良しごっこのね!!」
三郎
「まあまあ、もう夜も遅いしもう寝ようか、男はこっち女子はそっちね。抜け出す人はご自由に」(笑)
夜中過ぎ誰、パチパチと木がはぜる音が周り中でして、冬の寒さに変な熱さが混ざり不気味な風が吹いていた。周り中が赤く爛れている。
「火事だ」「火事だ」騒然となっている。
どこに逃げたら良いか既にわからなくなって、もうだめかも知れないと思いながら嫌なにおいのガスを吸い込み次第に意識が遠のいて行った。その時誰かが私の体を強く抱き上げすごいスピードで走るのがわかったがそのまま暗闇の中に意識が溶けていった。その力はなんだか懐かしいにおいがしたがどこで嗅いだか思い出せなかった。
私は毛布にくるまり、すぐ近くの公園で修一と一緒に目を覚ました。
修一
「麗美、大丈夫か?ああ頭が痛い」
麗美
「うん大丈夫、修一私を助けてくれたの?」
修一
「良く覚えて無いんだ、ここいるってことはそうかな、何もわからない」
麗美
「ありがとう、命の恩人だ、修一は。徹はどこ、」
修一
「わからない、あいつ大丈夫だったかな。気がついた時はもまわり中火の海だったからなあ」
遠くからだれか走ってくる、消防車やパトカー、照明の中にシルエットが浮かび上がり、スローモーションでゆっくり走ってくる。
徹が近づいてきて二人のそばに座る。
徹
「お前ら大丈夫か、麗美、鏡見てみろよ、とてもひどい顔だぞ。嫁の貰い手もないほどだ(笑)」
修一
「そうだな。そんときは俺がもらってやるよ、命の恩人だしなあ(笑)」
徹
「あ、ああ、そうだな」咳き込む
麗美
「えっ、徹こそひどい格好だよ、体中擦り傷だらけじゃない、徹今まで何してたの。」泣き出す
私を助けたのは修一だったらしい。徹は煤で真っ黒になり咳き込んでいたがにこにこして、だれも怪我しなくて良かったね、とのんきな事を言って空気を和ませていた。私は徹を見たとたんなんだか知らないけど涙が止まらなかった。
火事は初音が修一とその仲間を道連れに何もかも燃えてしまえば良いと、夜中にカーテンに火をつけたものだとわかった。少し精神を病んでいたようで、意味の分からない事をつぶやきながら警察に保護されたと聞いた。
ナレーション;麗美
卒業して、修一は県内の国立大学に、私は県内の短大へ、徹は東京の企業に就職が決まった。徹が上京する日に、修一と指宿駅に見送りに行ったが聞いた時刻の列車には徹はいなかった。家に行くと徹は昨日行ってしまっていた。
私の周りでは、修一が恋人を救った勇気ある男として認められ、二人はつき合わざるを得ない感じで付き合いが始まった。
私はその後、火事の晩消火作業に来ていた消防団の方から私を炎の中から抱いて出て来たのは身長170くらいの黒いTシャツの少年だったと教えられた。私を渡すとすぐまた走ってもう一人男がいるから助けて欲しいと叫びながら、また現場に走り去ったそうだ。あの日、黒いTシャツを着ていたのは徹一人だった。だからあんなに煤だらけで体中が傷だらけだったんだ。修一は気を失っていたし、全く記憶が無かったから周りの人から麗美ちゃんを助けて来た、と言われてそう思い込んだらしい。私は何度も徹に連絡しようとしたが、すでに携帯の番号も、メルアドも変わり、仲間たちも知らされていなかった。
でも、私は修一にその事は言えず、時が経っていった。
東京の大学に進んだ三郎が、私に徹の居場所を伝えて来たのは、修一との婚約が決まり、結納を済ませた翌日の事だった。
結婚式と披露宴は指宿市内のレストランを借り切っていた。高校の時の仲間も集まることになり、もちろん徹も帰ってくることになった。
夜中、けたたましく鳴る電話。携帯をつかむ麗美。
麗美
「はい、あ、三郎君。」
三郎
「今、徹が入院している病院にいるんだ。明日が挙式って時に悪いんだけど」
麗美
「何、えっ徹は入院してたの」
三郎
「本人には知らせてなかったから、お前らの結婚式に参列するつもりでいたんだ。実は徹は若年性の癌にかかっていて、薬でなんとか持たせてたんだけど、若いせいか進行が早くてね。数日前から入院して、あっと言う間に逝ってしまった。」
麗美
「えっ、何故、何故、そんなことに(後は言葉にならず嗚咽)」
三郎
「でも徹は自分の病気の事をわかったのか、俺に麗美に手紙を渡してくれって頼まれたんだ。中身は読んでない。怖くて読めない」
麗美 泣きながら
「わかった、三郎君、それ読んでくれない、すぐ知りたいの」
三郎
「じゃあ、読むよ。」途中から徹の声に変わる
「レミ、おめでとう。きっときれいな花嫁だと思う。見られずに逝くのは残念だけど、ま、仕方ないな。小さな頃からほんとに優しくしてくれてありがとうな。修一は頭良いし、カッコいいし、優しいし、良い旦那になるよ。なんたって俺が保証するんだから間違いないよ、幸せにな。俺が上京するとき見送りに来てくれたんだってね、出発の時間嘘ついてごめん。でもおれにもプライドあるんだよ、格好つけさせてくれよ。それから最後だから言わしてくれ、レミがもう一人いたら良かったのにって思うよ。じゃ、さよなら、元気で。」
最後は三郎の声、泣きながら読み続けた三郎、携帯を握りしめ泣きじゃくる麗美
麗美
「やっぱり、•••••••」その場に泣き崩れる麗美、フェイドアウト
私は挙式の朝、修一に、私の気持ちを含め、全てを話した。
修一
「俺たち、どうしようか。とても結婚なんかできないだろう。麗美の気持ちもなんとなく知っていたんだ。あいつの人を気遣う優しい気持ちを一番わかっていたのは俺と麗美だったもんな。俺たち二人ともあいつの事大好きだったから」
修一は頬に大粒の涙を光らせている。
麗美
「違うよ、修くん、私たち結婚するんだよ。何泣いてるの。徹が私たちにプレゼントしてくれたのは大きな優しさじゃない、これからも3人で生きて行こうよ」微笑みながら、泣き出す麗美。
修一
「そうだな、俺たちいつも一緒だったし、これからもな」
麗美大きく頷き、頬の涙を拭う。
会場へのドアが大きく開かれ、拍手が炸裂する。幸せそうな二人の顔。参列者の中に徹の顔を探す、修一と麗美。立ち上がり拍手する高校の仲間に中に一瞬、徹の顔が見えた。
お互いに顔を見合わせる、麗美と修一、でもそこには別の顔が笑いながら拍手を送っていた。式場へ入って行く二人の後ろ姿でフィナーレ。
母
「お母さん?(少し時間を置いて)お母さんのとても大好きな、生まれて初めて好きになった人だったの」
子供たちは照れくさそうに顔を見合わせる。母は2人を見て、空をゆっくり見上げる。
FINの文字が空から降りてくる+
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