5月21日にテレビの取材が入るそうです。何でも鹿児島県の環境の番組があってそこでこのミュージカルを紹介してくれるそうです。利右衛門の頃からテレビ取材が多いこのチームですが、なんとなくみんな楽しんでいます。今度は瑠璃華の妹の麗華が人気を独り占めかも知れませんね。みんな、目立とうぜ!!
このお話では、指宿市は2067年に、南極の巨大な氷が海に落ちて、世界中の海面の高さがあがり、その時起きた超津波でその大半が海に沈んでしまうことになっています。そのとき魚見岳、清見岳、鷲尾岳、そして開聞岳の麓等が残ります。ほうほうの体で生き延びた人々の悲しい歴史がその時始まります。そのとき既に一郎博士は世界的な環境で権威で、警告を発していたんですが、まさか本当にそんなことが起きるとはだれも信じなかったんです。その時は博士はまだ、少年時代のできごとを覚えていなかったんですが、何か奇妙なものを感じるようになり、自分自身に催眠術をかけて深層の記憶をたどり、悪のマシンの事を思い出したのです。でも残念ながら、リーウオンたちの細工で場所までは思い出せませんでした。それで時航機をつくる技術が出来るまで長い時間がかかってしまいました。でもやっと出来た試作品は子ども2人がやっと乗れる大きさです。困った末に菜々と菜美に任務を命令するのです。写真は新指宿市の美しい空撮写真です。手前は地林ヶ島、その先にあるのが魚見岳です。
リーウオンはワーストワールドの破壊工作専門のエージェントです。香港出身でエリートでしたが、ワーストワールドではその武道に通じているところを買われて、体をサイボーグ手術によって大半を機械と入れ替えました。チタン製の骨格と頭脳を100パーセント働かせる特殊なDNAを埋め込まれ、筋肉は強力な繊維によって成り立っています。ある時期恋人がいたのですが、戦争によって亡くなってしまいました。彼は戦争を憎まず、彼女を殺してしまった相手の国を憎み続け、その体を改造してしまったのでした。改造後、リーウオンたちがまずしたことは、恋人マチを殺した相手の国の1部隊を全滅させたことでした。彼もまた科学と戦争が生み出した悲しい人間の一人なのです。演じるのは利右衛門からアクション全般の指導をお願いしている指宿市観光協会の下吉さん、相手になっているのは弟子の宮ノ前君です。
ここはとても大事なシーンなんですが、残念ながらまだうまく表現できていません。菜々と菜美が100年後の世界に帰るシーンです。2人はこちらの世界でいろいろな人と関わり、また現代に生きる少年、少女、大人たちは自分たちの未来を託すことになるこの少女との別れがとても悲しいのです。幕が変わるたびに入るナレーション、「2人が帰るまであと2日」「2人が帰るまであと1日」は別れのカウントダウンです。空を覆い尽くす巨大な時航機から流れてくる優しい母の声に、2人は懐かしく、再会を急ぐのですが、またこの世界の祖先たちとも、別れがつらいのです。時航機から発せられる出発までのカウントダウンを告げるピコーンピコーンの音が次第に大きくなり、2人が時航機に吸い込まれると轟音を残して、消えて行きました。みのり達は、やがてまたあうことになる彼らを思い、歌い始めます。;「めぐる未来にまた逢えるように」
未来からの旅人 あらすじ
激しい風雨、雷鳴、サイレンを鳴らし走り回る救急車、パトカー、温暖化のために少なくなった陸地はもぅ海に飲み込まれようとしている、2106年5月の指宿市。世界的な科学者である今村博士はかつて不思議な体験をした少年時代に、ある任務を持たせて曾孫2人を送り出した。その任務とは、悪の組織「ワーストワールド」が、自分のことだけ良ければ良いように考える電波を出すマシンを破壊してくることだった。未来が海に飲み込まれる原因を作ったのは、人間が自分の便利さだけで生きていくように誘導する、このマシンだったというのだ。
曾孫姉妹の菜々、菜美は100年前の指宿市の魚見岳の山頂に到着する。そこは100年後に今村博士が研究所を作る場所で、殆どが海に沈んだ未来で、ぽっかり海から突き出ている場所である。
洋、みのりといった少年達の助けを借りながら悪のマシンの在処を見つけて破壊するために、少年時代の今村一郎を探し始める。
洋達の担任の阿久根先生はちょっとおっちょこちょいながら、正義と未来のためにクラス中の子ども達を総動員して、一郎を探す。
菜々、菜美が未来から来て地球を救うのは古い伝説になっていて、その不思議な歌を唄う少女 謡にあったり、近所にゴミを捨てに来る人に怒り、自分たちで警備団を組織している京子たちと仲間を増やしながら、博士の少年時代の一郎少年を捜し出す。
一郎少年は父親がなく、孤独感にさいなまれていて、誰も信じようとも、かなわない夢なんか信じようともしない。菜々、菜美が懸命に訴え、やっと重い腰を上げるが、非協力的なままだ。
マシンを守っている未来からやってきたヒューマノイドのリーウオンたちから、マシンの場所を知らせないために一郎少年は誘拐される。
警察も動きだすが、ヒューマノイドのリーウオンたちは異常に強く歯が立たない。そこへ研究所の研究員でじつはボディガードの高山が未来からかけつけ、リーウオンたちから一郎少年を奪回する。おさななじみのみのりはそのとき身を挺して一郎を助ける。一郎は人と人との関わり合いにやっと気がつき、マシンの破壊に積極的に行動するようになる。
マシンを見つけた一行は菜々の持つ腕時計型のイレーザーでやっと破壊する事に成功する。
未来に帰ることになった菜々、菜美は美しい指宿を見たいと言い、何故か未来の乗り物で有るはずの空飛ぶ絨毯を古道具屋で手に入れ、指宿の空を飛ぶ。
巨大な時航機が現れ、それに乗って菜々と菜美のお母さんから未来は美しい環境に戻ったから早く帰っておいでとメッセージが届く。
菜々、菜美は時航機に乗り込み別れを告げる。
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