愛と夢と、情
最近ヨーロッパの映画にはまっています。5歳で観た「赤い風船」が今なお私の頭の中でふくらみ続けているようにヨーロッパの映画は美しく哀しくそして愛があると思っています。あのリュックベッソンのニキータやレオンにしてもその暴力の中にも愛は感じます。「Angel・A」や「橋の上の娘」もそうですが、人に対して、優しく抱くような愛を感じます。トランスポーター、ノッキンオンヘブンズドア、ああ名前を思い出せない死刑囚で超絶テクニックのピアノを弾く少女、手錠に繋がれながらクラシックを自分流にアレンジして弾きまくる、とかです。
暴力と派手さで語られるアメリカの映画には、しかし、夢があります。スピルバーグやルーカスに代表される映画を見ている方は多いと思いますが未来を否定しても、その先には夢を感じます。絶望的な未来を語る「A・I」にしてもそのテクノロジー、将来性に関しては夢が有ると思いました。ありそうもないけど泣けて泣けて原作と同じくらい泣かせる「君に読む物語」、感情移入してしまう「サイドウェイ」等々良い映画は有りますね。しかし例外はやはりあり、私が強く友人に勧めている「Before Sunrise」その続編「before sunset」これは舞台がフランス、絶対フランス映画だと思っていたらハリウッドでした。でもヨーロッパっぽいです。
そして、我が日本映画は昔も今も、映画の中に人間としての情が太い線でつづられていると思います。今日観た「サトラレ」、会社で勧められて観た「同窓会」、「約30の嘘」、哀しい「うなぎ」、スカッとする「少年メリケンサック」、なんだか昔を思い出す「歩いても歩いても」、これも痛い「ジャージな二人」かなりぶっ飛んでて面白かった「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」、哀しい哀しい「黄泉がえり」「今逢いに行きます」、見終わって何故かほっとした「幸せのかおり」これもまた哀しい「世界の中心で愛を叫ぶ」等々感動した映画は私にはすべて情が物語の中心にあると思いました。まあ、すべてとはもちろん言いませんがそんな傾向があるとは思いませんか?
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