原作者の柳田一郎と申します
ブログをご覧の皆様、いつも応援ありがとうございます。そして、撮影に参加くださった、スタッフ・俳優の皆様、ありがとうございます。
原作者の柳田一郎と申します。お会いする多くの方々から、いろいろなご質問を受けています。
そこで、このブログで、順次お答えをさせていただきたいと思います。
題名は、「砂の道の向こうー原作・鑑賞の手引き」です。
第1段の今日は、最も多い質問です。「なぜシナリオ案を書いたの?」
私は、指宿地区の、国立公園ボランティアとして、長く活動しています。このことが、きっかけでした。
1 霧島屋久国立公園指宿地区のすぐれた自然に目を向けてください。・・・「知林ヶ島」と「砂の道」の存在を知っていただき、周りに広がる美しい自然を守っていきたいという気持ちです。とても先進的な判断で指宿市民の財産となった知林ヶ島を、大切にいたしましょう。
2 指宿海軍航空隊の歴史を知ってください。・・・自然の永遠さに比べれば、ちっぽけな人間の歴史かもしれません。しかしいつの時代にも、与えられた人生を懸命に生きた名もなき人々の歴史があります。昭和20年当時、日本で唯一、海に浮かぶためのフロートをつけた水上偵察機による特攻隊が発進する最後の基地、それがこの魚見岳の麓にあったのです。世界的にも当時としてはとても優秀な飛行機だったとは言え、戦闘機ほどの能力のない偵察用の水上飛行機まで使わなければならなかった時代を知っていただきたいのです。
3 命の大切さを考え、生き続けて欲しい。・・・現代は自殺が増えています。考えてください。生きたくても生きることを許されない世代があったことを。そして、戦場で倒れていった多くの人々を。現代はこの人々の献身と忍耐によって作りあげられたと思います。私達は、そのご苦労に報い、良い社会をつくるため、頑張って生き続けましょう。「生きることの方が辛いと思う。しかし、どんなことがあっても生き伸びて欲しい。」
では、次回は「原作はどんな話?」です。以後「靖恵さんは実在?」、「柳瀬海軍中尉はどんな人?」、「水上飛行機ってどんな飛行機?」、「指宿にも空襲があったの?」、「砂の道は私でも渡れますか?」などなど。
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