原作者の手紙
柳田一郎です。今日は衝撃的な絵を拝見しました。先の戦争中の輸送船の記録画です。私が関わる知林ヶ島の映画を作るため、近くにあった指宿海軍航空隊を調べるうち、たくさんの商船や漁船が戦争中に敵潜水艦の魚雷によって沈んだことを知りました。この絵は、あえて残された、沈没の瞬間、最後の船の姿です。船と運命を共にする人々、乗客を助けるため救命艇を離れていく船員、墜落した敵のパイロットを救助する自らも漂流している船員達、波にのまれながら大砲から離れず最後まで撃ち続ける兵士達・・・戦争の善悪判断を超えて見ていただきたいと思いました。そして、多くの人々が今もなおこの深い海の底に眠っておられることを思い、海の安全を守ることの大切さを思いました。期日は9月6日(日)まで、場所は鹿児島市山下町の宝山ホール(鹿児島県文化センター)地下、主催は日本殉職船員顕彰会、入場料は無料、単なる宣伝とは受け止められない時間でした。以上
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