最優秀作品が決定しました
7月10日12時30分記者発表の形で最優秀作品を発表しました。受賞したのは鹿児島県立指宿高等学校2年、若松大義君。
選考委員が7日〜8日にかけて、審査しましたが最終段階で選び出されたのは、今まで審査員の目が向いてなかった一群れの作品群の中でした。それまでは今回2位から5位までに入った作品の中でどの作品が最優秀作品かと議論していたんですが、決まらず。最後の最後に、一人の委員が、「これだ」と出したのが、「約束の•••〜5年後の縁結び〜」でした。しかし、まだまだ審議が終わりません。ブログとホームページ上で公開しますが最後まで残った作品の素晴らしさと言うと、どれがとってもおかしくない良い作品ばかりなのです。悩みに悩んで、そこに上位8作品まで並べて、取捨選択しました。前回の作品とかぶる部分はないか、撮影するにあたりどれが効果的か、等々。その結果、他の作品と比べると荒削りで、方法論的に幼い部分があるものの、作品全体を彩る鮮やかな色彩感を高く評価し、「約束の•••」が決まりました。
受賞作は以下の通りです。
最優秀作品賞 若松大義 鹿児島県立指宿高等学校2年 「約束の..... 〜5年後の縁結び〜」
廃校寸前の小さな学校で出会った男の子と女の子が卒業間近に知林ヶ島にタイムカプセルを埋めて再会を約束するが、5年後、衝撃の結末が待っていた。物語は指宿の美しい自然を舞台に、豊かな色彩で描かれる。
優秀作品賞 神山太郎 千葉県市川市 「好奇心の漂流記」
ある家族が知林ヶ島を訪れるが、砂州が満潮で消え、アクシデントで島に残された子どもたちだけで一晩をけなげに過ごし、親や市民たちは懸命に救出に向かう。
優秀作品賞 柳田一郎 鹿児島市 「砂の道の向こう」
かつて海軍航空隊基地があった田良岬で清掃活動をする市民たちと、散歩しながら暖かく見守る女性。彼女の夫は昭和20年、水偵神風特別攻撃隊でその地を飛び立っていた。
入選 富山育世 指宿市在住 「知林ヶ島の風」
両親が指宿出身の若い女性が知林ヶ島を訪ね、地元の青年たちと出会い、病気で歩けなくなった母を、故郷指宿に連れて来て、青年たちの力を借りて知林ヶ島の砂州を渡らせる。
入選 西野雄士 姶良郡加治木町 「指宿ヨワワ団 THE MOVIE 「命のモトは友のアカシ!」」
3人の少年と彼らの秘密基地である知林ヶ島に埋めた秘宝「命の素」をめぐって繰り広げられる冒険。最後はまさかの展開があるが、未来へ向かってまた少年たちは歩き始める。
前監督賞 湯元千明 鹿児島県立指宿高等学校2年 「知林ヶ島の夕日」
知林ヶ島にある、亡くなったおばあちゃんとの思い出の宝物を探す小学1年生のりいこちゃんと子犬のポチの友情の物語。
ユニーク賞 片野田博 鹿児島県立指宿高等学校2年 砂州の向こうには
指宿市在住の3人の少年たちと3人の悪者が、昔隠されたという埋蔵金をめぐって、知林ヶ島を舞台に繰り広げる奇想天外な物語。
今回入選作を書いた冨山育世さんは前回、「マラソン物語」で優秀作品賞を受賞した冨山大輔君のお母さんでした。全くの偶然ですが、文才のあるDNAはお母さん譲りなんですね。
では作品をお楽しみください。
コメント