第2話ができました
南日本新聞で紹介していただいたようになんと3ヶ月遅れでやっと第2話か完成しました。遅れた理由は多々ありますが、一番の理由は指宿海上ホテルでの撮影中空調の音に気づかず、台詞がほとんど聞こえなかったためアフレコを敢行したことでしょうか。
そのときは奈津実役の是枝さんが午前中しか空いてなかったので大急ぎで台本を渡し、演技指導のCさんと撮ったのですが2人とも、全く気づかす、編集の際にやっと気づき「こりゃ使えんわ」と言う事になりました。実は是枝さんはあと2〜3日で結婚式と言う状況、また壮一役の衛藤君はJAのお茶担当で、5月は新茶の季節、睡眠時間も削られるほどの激務と言う状況でとても再撮、またどこかでアフレコはとても言い出せませんでした。苦肉の策でスタッフのHさんが所有するタバコくらいの大きさの高性能録音機器をビデオをともに渡して、それを見ながら台詞を入れてもらおうと言う事になりました。衛藤君には仕事の合間を縫って録音してもらい、回収し、また是枝さんに渡し録音してもらいました。衛藤君は枕崎の「ぶえん」に在籍するいわば経験者なので、台詞はしっかり話していて、比較的に音声と映像は重ねやすいでした。申し訳なかったのが是枝さんです。なにしろ結婚後数日の所を、あの奈津実の台詞ですから、悪くて悪くてとても演技指導などできるものではありません。それでも彼女なりにがんばって入れてくれました。さあ、それから、このシーンだけに約2ヶ月かかりました。
まず、音声と映像が微妙にあわず映像をずたずたに切り、間がもう一つと思うと、またずたずたに切りました。ミュージカルの利右衛門、環境で一緒にやったひさみちゃん、今はその道のプロを目指すすいちゃんがメークに駆けつけてくれたので、照明も凝り、光と影をうまくやったつもりでした。が、編集で見ると暗すぎる、表情もわからない。それで編集アプリケーションを必死に操作してなんとか明るくすることに成功しましたが、ここまでになんと1ヶ月が過ぎようとしていました。それでもできたものが思ったようにならないのでまたこれをああでもないこうでもないと切り貼りすること1ヶ月。監督、演技指導を呼んで、最終の編集会議をするときにも不満続出でしたが、会の最後には「もうここは考えない事にしよう」という声が出る始末、見た方は「まるで韓流ドラマを見ているよう」と口を揃えます。
それから編集していると、こんなシーンが欲しい、こんなシーンが足りない、あげくの果てにはこの展開では2話は弱すぎる、と言う事になり、3話で入れる事になっていた順平事故死も入れる事にしました。望美が美智留を誘って篤姫について相談するシーン、その訃報は拓也からの電話で入るのですが、揖宿神社の境内での撮影中、迫真の美智留役の遥香ちゃんの演技に撮影していたSは、恥ずかしくも嗚咽の声を漏らし、NG。この時の演技も映像も良かったんですが、時間をかけすぎたためあたりは真っ暗になり、照明で照らし出された映像は何か異様、残念ながらこの日の撮影分は不採用になりました。それでも再撮影した時の映像もなかなか良く次の3話につながる感じを出してくれました。
「二人にキズナ〜菜の花の街で」へ
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