映画「砂の道」
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健太、知林ヶ島の事を調べようと渋谷駅東口から南口の本屋に歩く健太。
南口のJR階段を登ろうとする大学生の一団。登ろうとして、足が止まり東口から歩いてくる健太を見つめる女子大生。
侑
健太くうん、手を振る侑。
健太、逆光で見えない。近づくと侑と仲間の学生たち。ジロジロ見ている。
侑
彼、鹿児島の中学で一緒だった健太くん。私の初恋の人
仲間たち、ヒュー、それは凄い。誰にも振り向かない侑が?
侑
子どもの頃の話よ。笑う。こっちの大学に来たのね。やっぱり理系に進んだ?
健太
うん、他にできないし。
侑
みんな先に行ってて。また明日。
健太
良いのか?
侑
うん全然、クラスメート。
久しぶりに会う侑は垢抜けて、一段と綺麗になっている。
侑
健太くん、お茶でも飲もうよ。
健太
子どもの頃に戻って(笑う。)
渋谷の雑踏が映る。
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忍
JR指宿駅構内の観光案内所で元気よく観光客に応対する忍。案内所に貼ってある大きな砂の道のポスター。健太と行った日のことが思い出される。
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